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美雨の部屋へようこそ

ちょっとだけスピリチュアルな世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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森のバッハ

森のバッハ

春になると 聴きたくなる音があります。
行きたくなる場所があります。
嗅ぎたくなる香りがあります。

春は、ひとの太古の時代の本能をくすぐる季節ですね。


「森の木琴」 TOUCH WOOD

https://www.youtube.com/watch?v=C_CDLBTJD4M


森の緑が好き
森の空気が好き
森の音がが好き

森の好きな人って多いですね。
というか、今迄、森が嫌い、という人に会ったことがありません。
だって人は、木がないところでは、生きられませんから・・・。
森って全てを受け止めてくれる気がします。

幼いころ、小学校の視聴覚教室でみせてもらった”森は生きている”という映画で、森の豊かさ、美しさ、神秘、 貴重さ、その全てを一日にして学んでしまった気がしますが、それ以来、森のとりこ・・・美雨もコロポックル同然です。森の中を歩いて、光や影の微細な変化を見つめたり、 木洩れ日に目を細めたり、風に吹かれたりするのが好きですが、特に雨が降る森が大好きです。

森の匂いは癒されますよね。
部屋や風呂でも森の匂いを使ってる人も多いと思います。


Двенадцать месяцев.森は生きている表紙
Двенадцать месяцев.森は生きている より


トップに載せたyoutubeの曲を作った バッハゆかりの北ドイツの深い森ハルツからエルベ、
そういえば南ドイツのシュバルツバルトの森も旅しました。
ヨーロッパの森は確かに妖精が住んでいそうなたたずまいですね。

国内では奥日光や八ヶ岳山麓の森が好きですが、いつか本物の古代の森―― 屋久島の森に行きたいと願っています。

この曲も素晴らしいですが、森に木霊するバッハの聖なる響きは
大地からわきいずる空気のように森と一体になって調和していますね・・・

やはりバッハは超人だと思います。

厳かな彼の聖なる響きは、国境問わず、世界の冠婚葬祭で流されていますが
「主よ人の望みの喜びよ」は結婚式ではぜひ聴きたい一曲ですね。

クラシックというか、バッハを全く知らなかった人が、自分の結婚式で聴いて以来、
この曲とバッハが好きになり、この曲を聴くとあの時の感動がよみがえって涙が出ると言っていました。



yak.jpg
屋久島の森



さて、余談ですが、日本語では「主よ、人の望みの喜びよ」という俗称で親しまれているこの曲は、あまりにも有名なバッハのカンタータで第147番のコラールですが、美雨は昔から、この「主よ、人の望みの喜びよ」という訳が”なんかヘンじゃないかな~?”と感じてきました。 
意味がいまひとつ不明というか。
英語題は “Jesu,Joy of Man's Desiring” と付いていますので、多分ここからの直訳だと思うのです、きっと。
 けれどよく見て下さい、“Jesu”に対しての“Man”ですから、我々、と 取ってもいい。
また“Desiring”の目的語は“Jesu”で、それが感嘆調だから前にきた、と解釈して、
 「主を望むことは我らが喜び」
 というふうに訳した方がいいと思いませんか? アマノジャクでしょうか。

そこで、ちょっと調べてみました。
この英語のタイトル「Jesu,Joy of Man's Desiring」は、イギリスのピアニスト、マイラ・ヘス氏がピアノ独奏曲用に編曲した際に付けたものだそうです。

ちなみに、この元コラール「Jesu, meiner Seelen Wonne(イエス、私の魂の喜び)」というコラール自体は、バッハではなく、バッハ以前の「ヨハン・ショップ」という人が作曲したものです。バッハはこの曲にあのオブリガートを付けて編曲したというわけですね。バッハ得意ワザでメロディー・エコサイクルです。
意外と知られていないかもしれませんが、有名な「マタイ受難曲」にもこのコラールが出てきます。ペテロが「イエスを知らない」と3回言ってしまって 泣くシーン、アルトの有名なアリアの後に入っています。



Двенадцать месяцев.森は生きている
Двенадцать месяцев.森は生きている4
季節ごとの森の精たち


こんなにいい曲なのに、日本語題が変なんて、もったいない。

バッハはドイツ人ですが、原典もドイツ語であります。
カンタータ第147番「Herz und Mund und Tat und Leben(心と口と行いと生き様は)」の中で、第一部と第二部のそれぞれの最後に2回出てきます。
この内、「主よ、人の望みの喜びよ」と訳されているのは、2回目(つまり、最終曲)の方の歌詞ですね。原典はドイツ語です。
歌い出しの部分のドイツ語歌詞はこうです。

Jesus bleibet meine Freude,
Meines Herzens Trost und Saft.

イエスは(いつまでも)私の喜び、
私の心の慰め、活力である。
bleibenという動詞は「ずっとその状態である」というニュアンスです。

そしてMan(英語)に相当する「Mann」(ドイツ語)という単語は、一般の「人」という意味で使われますから、英語歌詞を訳すなら「イエスは人間という存在が求める喜び」というのが正しい訳だと思われます。 (meiner;manは、一人称)
最もオリジナルに近い、そして自然体な「イエス、わがこころの喜び」という訳の方が、この曲にふさわしい気がするのは私だけ?

やっぱり誤訳というか、伝えきれていない訳が流布されてしまったというか、英語から重訳したのがおかしくなってしまったようですね。
考えてみたら、音楽だけでなく、そのようなものって多いかもしれません。


原曲はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=VpgBV40Q1_0&feature=related 森の木漏れ日が好き
森の木漏れ日が好き



とにかく、長年の謎が解けて少しだけすっきりしました。
ということで、大好きなユイカの『森の香り』の天然成分入浴剤で思い切りリフレッシュして気持ちの良い眠りへとワープ。

森に木霊(こだま)するバッハの木琴を聞きながら、鳥のさえずりや風で木々が揺れる音、土のにおいや浄化された空気を 五感で味わえたら至福ですね。



美雨



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数のふしぎ3バッハのおじさん
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ロシア沿海州・耀きのアムール その2 シソーエフ「森のなかまたち」


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ロシア沿海州・耀きのアムール その2 シソーエフ「森のなかまたち」

北海道滞在もラスト一日,名残惜しい晩です。今日は、アイヌにちなんだ”ピリカ伝説”というお酒を飲みました。^^
さて、何かとロシアつながりで話題の米国大統領トランプ氏。彼は嫌いではないけれど、環境問題でも「温暖化のデータは嘘だ!まずは産業優先だ!」等の暴言で物議を醸しており、海流の流れで気温上昇をくい止めるにもこれまでが限界、という危機的状況に直面している人類、”温暖化、いつ とめる?今でしょ?”を痛感してほしいと願ってやみません。温暖化を遅らせる鍵は、唯一森林を増やすこと、ないしは護ることにあります。そんな昨今のクライシスなテーマもかんがみ、手つかずの広大なシベリアの森林地帯・アムールに暮らす動物たちの生態を描いた、素敵な物語を紹介したいと思います。

耀きのアムール その1http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1429.html
リコー社会環境シンポジウムのパンフからお借りしました


日本海を隔てて北海道と隣り合う、極東ロシアのプリモルスキー州。

プリモルスキーとは「沿海地、海岸地」を意味することから、日本では沿海州と呼ばれることが多い。
東南に日本海に面し、アムール川を北限とし、ウスリー川を西限とする。北はロシア領のハバロフスク地方で、西に中国、南に北朝鮮と国境を接する。東は日本海を挟んでサハリン州(樺太・千島列島・歯舞群島・色丹島)がある。また中部ウラジオストクから北の中国との国境にはハンカ湖(興凱湖)がある。日本海沿岸にはシホテアリニ山脈がそびえ、豊かな自然が残っており世界遺産に登録されている。
極東ロシアの町ウラジオストックを中心に、200万人あまりが住むこのプリモルスキー州は、16万5,000平方キロ、北海道の倍近い面積を誇り、そのうちの実に7割以上を森林が占めるという。森林地帯は沿海地方の74%を占め、ここには狼、虎、熊なども生息している。


アムール流域 黄色い線はアムール川
アムール流域黄色い線はアムール川


民族的にはどうだろう。
現在プリモルスキー州にはロシア人をはじめとするスラブ民族が最も多いが、近年隣接する中国から流入した漢民族が顕著に増加しているようだ。元来は先住民族であるウデヘ人、ナナイ人、ウルチ人などのツングース系民族の居住地であり、清の領土だった時代から住んでいる中国人もいる。朝鮮民族(高麗人)の多くはソ連時代に日本の植民地化にあったことから敗戦と共に中央アジアに強制移住させられているが、沿海地方に帰還している家族も多いと聞く。1992年のソビエト連邦崩壊の前後からは、ロシアの森林行政に混乱が目立つようになり、その後導入された経済の自由化政策は、海外からも商社や伐採企業を沿海地方に引き寄せたという。これは、 アムール(シベリア)トラの密猟が急増した時期にも一致している。
森林行政の混乱と同時に地域の貧困も違法伐採の横行を生み、伐採された森では乾燥化が進み、大規模な森林火災が発生して森の減少に拍車をかけている。

ロシア沿海地方では今、森林の自然と、野生生物、そして森で長い間暮らしてきた先住民の人たちの暮らしが脅かされているという。


アムールシマリス
アムールシマリス

アムールの保護を訴えるポスター
アムールの保護を訴えるポスター
順序立てて動植物の生態系を表しているが、その連鎖を断ち切る人間の姿が。



極東ロシアの森には、数多くの野生が息づいている。

野生生物の生息環境である森が失われることは、人にとっても大切な豊かな森が失われてゆくことでもある。いま、森とそこに生きる生きものたちを守る取り組みが必要とされている。

極東ロシアのアムール地方には、広葉樹と針葉樹が交わり、四季おりおりに美しい姿を見せる豊かな森が広がっている。人や野生動物たちに、多くの恵みを与え続けてきたこの森には、その生態系の頂点に立つアムールヒョウをはじめ、シマリスやクマ、シカやイノシシなど多様な野生動物が息づいているのだ。シマリスが埋めたまつぼっくりの実から新たな木が芽生え、若木をシカが食べ、そのシカをアムールヒョウが食べる・・・こうした多様ないのちのつながりによって、森に豊かさが保たれているのである。

ヒグマとツキノワグマが暮らし、トラやヒョウがひそむアムールの森。斜面を駆け上るニホンジカ、空を舞うオオワシ、巨木に巣をかまえるシマフクロウ。日本では、ほとんど見ることができなくなってしまったコウノトリ。
この生態系の頂点に立つのが、シベリアトラとアムールヒョウであるが、2種のクマ(ヒグマ、ツキノワグマ)、トラ、そしてヒョウ。いずれも食物連鎖のトップに立つ動物を、4種も支えてきた沿海地方の森がそのたぐいまれな豊かさを、いま急激に失いつつあるという厳しい現実を見据えつつ、アムールの”森のなかまたち”を擬人的に描いた楽しい物語を紹介してみたいと思う。



森の仲間たち001表紙



主人公となる動物たちは
ヒグマ、オオカミ、イノシシ、アカシカ、トナカイ、ヘラジカ、タヌキ、キジ、リス、シマリス、クロテン、ミンク、オコジョ、イイズナ、鮭 などであるが
『森のなかまたち』は、いつも本気で生きている、いや、数々の迫害にますます大本気のサーバイバルを余儀なくされている動物たちの命の輝きと悲鳴が聞こえてくる、そんな作品である。

私の拙い表現力では、この本は単にロシア版シートン動物記と解釈する人も多いと思うが(でもシートンは、美雨も子供の時から愛読書です^^)、シートンよりヒューマニティを感じ、ロマンティックでポエティックなのは、やはりアムールならではの抒情なのかもしれない。
また、挿絵画家の森田あずみ氏の挿絵に、そのような”詩”がある気がする。
俗っぽい表現かもしれないが、シートンが快活なジャズギターの響きなら、シソーエフのそれはどこか物悲しいバラライカの響きとでもいうのだろうか。私はバラライカの響きが好きだ。



ロシアの民族楽器、バラライカ演奏(BGMにどうぞ^^)

 https://youtu.be/JjdDq0IqBDc

こんな楽しいバラライカも
http://www.youtube.com/watch?v=bWh3aAodUJk&feature=related



イイズナ オコジョに似ているがすこし大きい。イタチ科
イイズナ オコジョより少し大きい



上に挙げたように、16種の動物たちが各主人公を演じる『森のなかまたち』、私の最も好きな章はイノシシ(アムール猪ザーヴォロチェニ:はねっ返りの意)、灰色(オオカミ)、ちび助の航海(イイズナ)であるが、とりわけお気に入りのイイズナの冒険物語を少し記してみたい。

イイズナという動物は、日本人には馴染みが薄いかもしれない。じっさい、私もエゾオコジョかイタチの小さいの位に思っていた。イイズナは、オコジョより大きくて、イタチより小さく、季節によって毛皮の色を変える夜行性の小動物で、北海道にも分布しているという。可愛い顔に似合わず狩上手で、ネズミや野ウサギをたちどころに捕らえてはがつがつと食べるハンターだ。

普段海から遠いアムール・タイガの森に住んでいるイイズナが、夏の暴風雨で家ごと濁流にのまれ、大河を下って大海に出、違う大陸へとサーバイバルな冒険へとかりだされる「ちび助の航海」は、とても気になる章だ。
こんな小さい生き物が何万キロという旅をし、島か、新大陸か)の住民となり、逞しく新境地を開いていくというスケールの大きい物語だからだ。いや、物語ではないと思う。実際こうして生き延びた種が、サハリンやオホーツクの島々に流れ着き、北海道でもその姿を留めているのは、ほかでもない、シソーエフ博士の物語がドキュメンタリーでありノン・フィクションであるということをつくづく偲ばせるのだ。



『森の仲間達』ちび助の航海より ポプラ流木のうろに隠れているイイズナ
森の仲間たち005 ちび助の航海 ポプラ流木のうろに隠れるイイズナ



ちなみにイイズナの棲み家は、森のほとりに横たわるポプラ大木の”うろ”であったが、急流から谷間の澪へ、そしていつしか大海で揺られる流木となり、生死を賭けた”船旅”で冒険するイイズナの姿は、まさしく「ちび助の大航海」である。
もちろん旅の途中で溺死もしくは衰弱死してしまうイイズナのほうが圧倒的に多いのは想像に難くない。だが、ちび助は、ポプラに棲息したあらゆる甲虫やアリを食べ、たまたま流木に飛んできたカゲロウを食べ、流木で休息をとった渡り鳥オグロシギにとびかかり、三日分の食事にありつき空腹を満たしつつ、最後の難関サバイバルであるオホーツク海の嵐と対峙する。
うろは海水で溢れ、もはや絶体絶命のイイズナが、頭を水に濡らし、体が動かなくなったとき、大粒の砂利の上に打ち上げられたポプラのうろから水が溢れ出て、その後、”半死半生の乗客”は、何週間かぶりに外へ抜け出た。
そうとも、チビ助は初航海の冒険に勝ち、空腹と渇えに勝ち、嵐に勝ち、新たな大陸に立ったのだ。

ちなみに美雨はこのイイズナのちび助が辿りついた別天地は、当然のことながら樺太(サハリン)島ではないかと確信している。

島の気象学者の薪小屋を新しいすみかに決めたイイズナを目にした無線技士は驚いて「おい、みんな!イイズナがすみついたぜ!」と叫ぶ。
普段は遠い測候所に住んでいるイイズナがどうやって山がちな島に現れたのか知る者はいない。
シソーエフ『森のなかまたち』のイイズナの章のラストはこう綴られている。


森の仲間たち002 アムールタヌキ ヤーシカ珍道中
アムールタヌキの章 ”ヤーシカ珍道中”


『森のなかまたち』では、森の四足、二足のなかまだけでなく、ヒレをもつ生き物までが人間の如く生き生きとドラマティックに描かれている。アムール鮭までが(銀ちゃんの一生)それぞれ固有名詞で名を持ち、愛称から文脈の小さなフレーズにまで、シソーエフ博士の愛を感じてならない。

そこで最後に、作者のシソーエフ氏についての紹介をして、アムール記事1.2の結びとしたいと思う。

あとがきからの総括であるが、これだけでも、氏の人となりや生きざま、そして思想までを読みとれると思うので、抜粋したい。

訳者岡田和也氏あとがき
1997年にロシア文化基金ハバロフスク支部から発行された『シソーエフ フセーヴォロド・ベトローヴィチ/博物学者 作家』という小冊子には、次のように記されています。「人生の晩年を迎えて、私には、自由、安らぎ、自然との触れ合いの他、贅沢も、富も、名誉も要りません」「人間と自然の闘いにおいて恐ろしいのは、人間による動植物界の絶滅ではなく、自然の汚染、自然の調和と均衡の破壊、気候の変動です。技術は進歩しているものの、人間は改善されておらず、道徳は向上していません。」「自然の中には、私は、攻撃、ヒエラルキー、カンニバリズム、生存のための闘争を見て取ります。それは、もっともなことなのです。けれども、人間は、もしも生き存えたいのなら、それらの本能を自分の内に収めなくてはなりません」「すべての熱中や愛着の対象のうち、私に残ったのは、自然観照への愛、庭仕事の愉しみです。今は動物よりも植物に心惹かれます。植物は、動物や人間よりも早く地上に現れました。自然は、妙なる美しさと友愛の心をそれらに授けました。私たちは、植物の感覚についてほんの僅かなことしか知りません。けれども、草木に囲まれていると、私は、いつも心が安らぐのです。」


シソーエフのおじさん
ハバロフスク支局からのプレゼントとなる著書『ツキノワグマ物語』を手にした
ハバロ在住の著者フセーヴォロド・シソーエフ氏



ひいきめではないが、『森のなかまたち』はシートン以来、動物ものの本というイメージを突き破って、大人の自分にも新境地を開いてくれた素敵な作品であった。『森のなかまたち』の古典ともいえる『ツキノワグマ物語』も是非とも読んでみたいと思っているが、スターウォーズのEpisodesやサケの銀ちゃんの回流よろしく、遡及してゆく読み方も案外”おつ”かもしれない、と考えている。

上にも記したが、『森のなかまたち』はオムニバスドラマ形式のドラマみたいに、ヴィジュアルに迫ってくる各動物ごと各話完結の物語で、読みやすく、飽きない。
というより、知っているようで知らなかった動物の生態だけでなく、アムールの森独特の生態環境や動物たちの気持ちが伝わってくるのは、作者のシソーエフが探検家、狩猟学者、地理学者等幅広い専門分野と経験、知識を経た立場からこそ描ける、動物の視点で伝えている点。
物語といっても、中途半端なメランコリックさはなく、戦いや、冒険や、ときとして絶望、死に対峙する真剣勝負な彼らの生きざまが吐息レベルで伝わってくる、そんな作品に思う。
その中にも、愛があり、優しさとドラマを感じるのは、シソーエフならではのアムールに暮らす森の仲間達へのアムール:”愛”によるものかもしれない。



美雨



最後まで読んでくれてありがとネ!
アムール虎
数が減少している貴重なアムール虎より

pocchiしてネ切手!?
"pocchiしてネ切手!?"より


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耀きのアムール  ~ オホーツク文化の源流~

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耀きのアムール  ~ オホーツク文化の源流~

ただいま北海道に滞在中の美雨です。
ご存知でしょうか?札幌にせよ、小樽、羊蹄山、大雪山、函館、帯広にせよ、北海道は外国人観光客でいっぱい。オリンピックの波及効果もあってか、リゾート地、スキー場などは、日本人のほうが肩身がせまくなるほどです。特にオーストラリア人、ニュージーランド人の北海道人気ときたら・・・南半球と季節が正反対になるからでしょうか、もう、ブームを超えて昔はやった”フィーバー”という言葉がしっくりきます(笑)昨日訪ねた豊平峡の大露天風呂など、日本人は2割くらいでした(本当!)。又、そう、北海道はロシア人にも人気があり、近いこともあって、観光船でやってきます。今日は、偶然ロシアの美女美男カップルと知り合いになり、やけに英語が上手いなと思ったら、ハバロフスクの大学教授ご夫妻ということでした。プリモルスキー(沿海州)やアムール地方、流氷の話題に花が咲きました。ということで、なつかしのアムール河に思いを馳せてみます。

タイガの森3





極東ロシア、アムール。

一月も中旬過ぎると、北海道の網走沿岸100kmぐらいまで流氷が近づいてくる。
温暖化の影響で流氷が来ないと騒がれる年もあったが、今年も無事到着のたよりが聞かれ、嬉しい限りである。

流氷が来ないと オホーツクに栄養が行き渡らないので海産物が大打撃を被ると教えてくれた、北海道の友人と知りあわなければ、私は流氷がてっきり海水が凍って出来た物だと思い続けていたに違いない。
流氷はアムール川の水が凍って流れて来るのだと知った時は衝撃的だった。
以前、航空会社に勤務していたとき氷フェチのキャプテンがいて、アラスカの氷河や流氷の氷でお酒を割って飲むと旨いんだという話を聞いた。
そのとき自分は「そんなしょっぱいの飲めるのかしら!?」と思っていたのだが、いま考えるとアムール川の水なら飲めそうだと納得している。
けれど、最近の天然の流氷はかなりごみが付着しているようだ。

思えば、ロシアと中国の国境を流れているアムール川からはるばる流れてくるなんて、流氷に対する見解が少しロマンチックに感じられるようになったものだ。



シベリアのアムール川から10000kmもの旅をして、毎年1月下旬頃知床沖にやってくる流氷
シベリアのアムール川から10000kmもの旅をして、毎年1月下旬頃知床沖にやってくる流氷



アムール川、ロシア語でАмурアムールはラテン語の文字Amur:愛に由来する。
アムール川2
ユーラシア大陸の北東部を流れる川で、中国では別に黒河、黒水など呼ばれる。
上流部の支流を含めた全長4,444kmは世界8位、流域面積は205万1500km²で世界10位の大河。



アムール・・・フランス語で「愛」を意味する、ロシアのさいはて、シベリアの地。
日本とも数々の接点を持ち、バブルの全盛期までは日本航空も保有していたコンベンショナルジェット、B-727を使用して、新潟ーハバロフスク間の運行を行っていたものだ。
だが、バブルの崩壊と共に、B727は機材老朽化のため現役を退役し、その後同じキャパシティーの機材が導入されなかったため、運休となり今に至っている。
そのころ街には日本車が溢れて、一時シベリアに於ける日本のビジネスは繁盛しているようだった。
遠そうでいて、近いシベリア。
私達の意識下で、実生活ではヨーロッパ。
しかし一方地理的実態ではアジアといったところだろうか。

かつてハバロフスクにはアムール・トレーディング社と言う日露合弁の商社があり、それが建設したホテル・サッポロには住友商事、日綿実業ほか41社もがオフィスを持っていたという。 しかし今はホテル・サッポロはロシア人の持ち物となり、アムール・トレーディング社の面影はなかなか見当たらない。実際、ビルのエアコンはLGばかり、レストランは朝鮮、China系だ。 現在シベリアに日系企業の影は薄い。 あれから四半世紀の間、何が起こったのだろう。日本側の対露投資へのトラウマとして、2006年サハリンⅡでも同じ事が繰返されたのは記憶に新しい。



ハバロフスクにあったレストラン・サッポロとホテル
レストラン・サッポロとホテル。 現在のレストラン・ウラジオストクの角辺りにカフェ・サッポロも有った。
現在のレストラン・ウラジオストックの角辺りにカフェ・サッポロも有ったそうだ




政治的なことはさておき、遥かなるアムールから流氷に乗って春の恵みとプランクトン、小さな生物から大きな生物へと、日本人にとって海の恵みである海産物の生態系を保つべく何百万年何千万年と流氷を運び続けてくれた、豊かなるアムールのふところを、短い紙面ではあるが、旅してみたいと思う。

日本海を隔てて北海道と隣り合う、極東ロシアの沿海州。極東ロシアの町ウラジオストックを中心に、200万人あまりが住むこの沿海州(プリモルスキー州)は、16万5,000平方キロ、北海道の倍近い面積を誇り、そのうちの実に7割以上を森林が占めるという。
北海道の対岸に位置する、極東ロシアのこの森に生きる生物たちの多様性がもたらす多くの恵みを守るために、WWFはじめさまざまな団体が関わっているという。というのも、広大な土地に豊かな森が広がるこの地域で、現在 違法伐採や密猟による森林破壊が進んでいるからだ。森が失われれば、そこに暮らす多様ないのちも生きることができなくなり、私たち人間も自然の恵みを失うことにも…。日本との関わりも深いこの極東ロシアの沿海州の森とその恵みを守るために、多くの日本人がチャリティーを通して支援を続けている。




黒テンの毛皮を求めて西から東に入植したという歴史を物語る紋章のカーテン
テンの毛皮を求めて西から東に入植したという歴史を物語る紋章のカーテン

現在のシベリア鉄道 ウラジオ⇔ハバロフスクの寝台急行オケアン号。
現在のシベリア鉄道 ウラジオ⇔ハバロフスクの寝台急行オケアン号。シベリアと一口にいえども、あまりに広く、遠い。
シベリアと一口にいえども、あまりに広く大きい



昔もっと注意深く聞いていれば良かったと後悔しているのだが、ザ バイカルや極東ロシアの歴史に詳しかった父が、不思議な話をしてくれたのを思い出す。
極東ロシアのアムール河には、不思議な岩石絵が存在するという。
あとで知ったことも多いが、中央アジアは岩肌に描かれた絵や岩石に彫られた動物や人面画の宝庫らしい。
 エニセイ川以西からアラル海地方までのアジア内陸部だけでも、44箇所にも及び有史以前の古代人が描いた物は数万点にも達すると言われ、他にも東部シベリアやモンゴルにも多数あるらしい。
以前私の書いた日記「風水とシャーマニズム バイカル湖と琵琶湖」のオリホン・ブリャート族のシャーマン岩も、そんな古代遺跡のひとつである。

今 私が愛読しているA.P.シソーエフの『森のなかまたち』に登場するアムール猪”ザーヴォロチェニ”ともゆかりの深い遺跡サカチ・アリャンも又、その一つだが、サカチ・アリャンとはナナイ語で「イノシシの丘」と言う意味があり、アムール川沿いに住む少数民族 ナナイ族のこの遺跡は,BC4000~BC3000年頃から存在するという。 




サカチ・アリャンの聖なる岩に掘られた有史以前のイノシシ
サカチ・アリャンの聖なる岩に掘られた有史以前のイノシシ

A.P.シソーエフの『森のなかまたち』より
森の仲間たち006a
森田あずみ氏による挿絵アムール猪”ザーヴォロチェニ”



ロシアの考古学者オクラドニホフ博士はこのナナイ族の遺跡を調査し、黒色の玄武岩に彫られた紋様の鹿、魚、馬などの動物絵と共に、奇妙な仮面とも思える人面画と思われる物が岩に彫られていることを指摘している。彼の報告では、既に103点の紋様を発見していると言うが、それは文身(いれずみ)をほどこした様な人面画で、博士はシャーマンの仮面を描いたのではないかと考えている。日本の縄文の壷にも似たような絵が描かれていたように思うが、博士の所見では、シベリア地方の東は渦巻き紋様が多く曲線を基調にしているのに対し、西のバイカル湖周辺の紋様は、直線的幾何学模様を基調にしている相違が見られると言う。 これは当時既に中央アジアでの東西で、文化や生活習慣、信仰や宗教の違いがあったことを物語っているのではないか、と思われる説である。

ロシア北方民族 アムール川上流に住む、 古い先住民ナナイ族は、朝鮮・北欧系が共同体で住んでいるツングースのエスニックゾーン住民でもある訳だが、ツングース系の オホーツク文化と言う物が、決してアムール辺りの漁労民的な物ばかりでなく、もっと内陸アジアの遊牧民文化的な要素が入っていると言う指摘も多い。
近世アイヌ文化を考える時、アイヌの文化の中に遊牧民文化的な要素が入っているのではないかと言う学者もいる。オホーツク文化と言われる物が、アイヌ文化に影響を与えたというのだ。また、サハリンから別の集団がオホーツク文化と言われる物を携えてオホーツク沿岸に移入して来て、熊の霊送りの儀式などに関してアイヌ文化に影響を与えたらしい。
 


ロシア、北方少数民族 ナナイ族の切り絵
ロシア、北方少数民族 ナナイ族の切り絵 独自の世界観を感じさせるが、中央の文様は心なしかツングース族の古代国家高句麗の三足烏の文様をも思わせる

独自の世界観を感じさせるが、中央の文様は心なしか
ツングース族の古代国家高句麗の三足烏の意匠文様をも思わせる
三足烏



オホーツク文化とは、極東ロシアのアムール流域に暮していたウルチと言う種族と、樺太アイヌの人達の文化だと言われている。ウルチ族と言うのは現在のハバロフスク市の少し下流域の右岸に暮していた漁労民と言われている北方民族だが、 当時この地の古代国家であった高句麗を支配しようとした隋軍を木端微塵にし、崩壊に至らしめた高句麗の将軍、乙支文徳(ウルチ・ムンドク)もまたウルチ出身のツングース人であった。

この北方民族が移動する時は、豚から羊から家畜を全部連れて移動したらしい。
簡単な農業をしながら実際には海獣狩猟民族で、其の皮を交易の品として生計を立てていたと言う。

我が国のアイヌ文化及びオホーツク文化の源流は、ゆたかなるアムールのふところに在ったと思うと、昨今の政治経済的な駆け引きはとりあえず棚上げしても 流氷と共に数々の文化を運んでくれた母なる愛:アムールを感じとりたいと思ってやまない。




美雨


最後まで読んでくれてありがとネ
アムールヒョウ
密漁で絶滅が危惧されているアムールヒョウ


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古代ローマの秘伝ソース 考グルメ・アンティーカ

古代ローマの秘伝ソース 考グルメ・アンティーカ


ひとつ前の記事で紹介した古代ローマのソース「ガルム」への反響がありましたので、載せてみます。^^

古代ローマ




古代ローマ人はどんな料理を食べていたのでしょうか。

書斎の棚で眠っている、宝の持ち腐れともいうべき本の中に、「古代料理 De cocina antigua ローマからアル・アンダルースのグルメの旅」という書物があります。

材料とわずか数行の簡単な作り方しか書いてないですが、パラパラめくっていると、ローマ時代の料理の頁には、頻繁にガルム(Garum)という素材が見られます。これがないと、古代料理の味を出すことはできない・・。

さて、「ガルム」とは何か? 
それは、古代ローマ人が好んだ万能ソースのことです。イワシの内臓などを甕に入れて発酵させて作った液体調味料で、上澄みをすくって料理に用います。
主に地中海沿岸部の属州が産地であり、帝国の都ローマをはじめ、各植民都市の支配階級であったローマ市民にとっては、垂涎の的でありました。
地元の考古学関連の本には、モロッコではララシュ付近のリクサス、スペインではマラガからカディスにかけてのローマ遺跡では、ガルムを製造していた工場跡に醸成樽が発掘されているという記述があります。
一説によれば、アジア文化圏で一般に使われている魚醤のことで、タイのナムプラー、ベトナムのニョックマムに似ているといいます。



ナンプラー小僧
ナンプラーとナンプラーベースのソース



ざっと幾つかの料理の説明を斜め読みしてみると、オリーブ・オイル、酢、蜂蜜などで味付けするのも特徴といえますね。肉料理を見ると、猪、駝鳥、子豚、鶉、雄鶏などが挙げられており、魚料理では、マグロやメルルーサ、牡蠣、チョウザメなどがありました。
驚きませんか?
地中海の太陽を浴びて育った野菜や木の実、またオリーブはそれだけでも美味しいから、オリーブオイルやガルムをかけた海の幸や山の幸はたまらない美味しさであったことでしょうね。



アンティーカなお食事

ポンペイの壁画2




古代ローマ人も牡蠣を食べていたんですね。確かに、ローマ帝国の時代からフランスの牡蠣は有名だったそうです。
しかし、日本では平安貴族などは食の楽しみに触れることははしたないとされていたことを考えると、所変われば品変わるって言いえて妙ですね。
あれほど平安王朝絵巻は優雅なのに、グルメには淡白だったとは、仏教の影響でしょうか。
そういえば、源氏物語には料理の描写は殆ど登場しません。思い出されるのは、光源氏がまだあどけない紫の君をゲットして、三日夜のお祝いの紅白餅が出てくる場面ぐらいでしょうか。
御所のハレムで、源氏が紫の上や明石の君と卓袱台を囲んで食事をしている光景を想像すると、かなり可笑しいですが・・・ありえないシーンですね(笑)。
その後は、武士は食わねど・・・の世界になり、元々日本人には美食の伝統は薄いような気がします。



ローマふう生ガキ
1012


ところで、チョウザメとダチョウって・・・!?
驚きませんか、ローマいたのか!?と。
また、チョウザメといえばキャビアですが、記憶ではカスピ海河口やいまでいうロシア南西部の川にしかいないと思っていた無知な私・・・やはりいつの時代も時の権力者は食にこだわりや幸せを見出し、不可能を可能にするロジスティックさえ用いたのでしょうか。人間の食への執念って、凄まじいものがありますから。
食べるために生きるか、生きるために食べるか、の議論がありますが、ローマ人種は間違なくない前者でしょう。グルム、エキストラバージンオイル、バルサミコ…思い浮かべただけで、確かにたくさんのレシピが脳裏に浮かびます。



ローマ人の食卓
世界最古の料理書と言われる「料理大全」を著した古代ローマ時代の美食家、マルクス・ガビウス・アピキウスの名を冠したフレンチレストランアシピウスのステーキ
世界最古の料理書と言われる「料理大全」を著した古代ローマ時代の美食家、マルクス・ガビウス・アピキウスの名を冠したフレンチレストラン、アシピウスのステーキ



そこでちょっと調べてみました。
駝鳥はアフリカが原産のようで、帝国の範囲が地中海南岸にまで及んだ時代に、さまざまな珍しい動物がローマ帝国領に運ばれて、大パレードを伴って円形闘技場などで披露されたという話ですから、きっといたかもしれません。カルパッチョにしたら、メチャおいしそうです。
また、チョウザメはスペイン南部では、1930年代までグアダルキビール河に生息していたとのこと。しかしながら、ダム建設で生態系が崩れて絶滅してしまったそうです。塩水と淡水の間に棲む魚でしたから。




ローマごはん本



ローマの美食に欠かせない自在ソース、ガルム・・・再現しようがありませんが、仮に、魚醤、バルサミコ酢、エキストラバージンオイル、蜂蜜、白ワインを材料にしてソースだけ作っても、美雨はかなりイケる味になると思います。

こうした料理を一流のシェフに再現して頂いて、古代ローマ風にパルラのドレス(男性はトーガ)などを着て、ポンペイの邸宅のようなフレスコ画で飾られた広間で優雅に賞味してみたいものですね。



美雨


古代ローマのフライパンより
古代ローマのフライパン
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ローマ遺跡バエロ クラウディア遺跡群

ローマ遺跡バエロ クラウディア遺跡群

バエラ3


バエロのクラウディア遺跡群。

ジブラルタルから、海峡が最も狭まるタリファ岬を経て、さらに20kmほどトラファルガー岬の方向に位置する、大西洋に面した古代ローマ遺跡。
ジブラルタルは英国領で、自分も含め にぎやかしに行く観光客は多いが、その先にあるこの地はなかなか訪れる機会がなかった。 それが叶ったのは2013年、夏であった。

夏は古代ローマのアリーナ(円形劇場)で演劇なども催され、親しみの持てる古港である。
また、海岸は長く続く白浜が美しく、水は多少冷たいが、透き通っていて海底まで見え、
夕方には魚も沢山泳いでいて、蒼く美しい海である。
魚だけではない。
目をこらすと、アフリカが見える。

モロッコだ。


目をこらすと蜃気楼のように見えるのはアフリカ大陸
バエラ4


2000年以上使われているアリーナ
バエラ




以前、魚醤ガルムという、古代ローマの万能ソースの記事を書いたが、その有名なフィッシュソースを提供していたのが、此処バエロだ。
佃島のようなこの土地を歩きながら、ローマのいたるところに運ばれる前に魚醤油がどの辺で作られたか、その遺構を探すのが楽しかった。
タイのナンプラーはうちでも食卓に欠かせないが、それよりはるか古代からこの地にあったとは驚きである。
ローマ人の味付けは、どうだったのだろう。

モロッコ側のタンジェに対応して、イベリア半島側の交易港であったバエロ。
当時の人口は約1万人。ローマ植民都市の典型的な規模である。
バエロという名はフェニキア人が付けた名で、遺跡の名クラウディアは、この地がローマ帝国のクラウディウス帝のころ(在位41年~54年)栄えたことから由来しているようだ。

海に面したなだらかな斜面に、古代劇場、神殿、公共広場フォーラム、市場、大浴場、ローマ橋、石畳の街道などが展開している。
この地中海の西の果てに、エジプトの影響を受けたイシス神殿があるのは意外であった。




フォーラム跡
アフリカ大陸近いと納得、エジプトの女神イシスも祀られていた

魚をつぶし魚醤を作った遺構
ガルムの遺跡



上にも記した、南スペインからモロッコ沿岸の一帯は、鰯などの魚を発酵させて作るソース「ガルム」と言われる魚醤が特産品であったが、その水槽跡が 完璧な状態で残っているのには感動した。
遠く、潮風に乗って いまにも、水槽に魚を流しいれる親方たちのかけ声が聞こえてくるようだ。

逆に、モダンな建物の博物館も立派で、展示内容も充実している。
このような生ける史跡に、今世紀、EUのパスポートで無料で入れるとは素晴らしいことである。

ローマ人は、こんな西の果てにも来ていたのだ。
時空の磁柱が立っているのか、自分にとって古代遺跡は幻想を誘う場所である。
10年以上前に訪れたシチリア島のセリヌンテ遺跡は殊にイマジネーションを刺激されたが、その時の思いが彷彿と蘇ってくる思いがした。


美雨


キッコーマンもいいけどガルムもデリツィオーゾだよ♪
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