FC2ブログ

美雨の部屋へようこそ

ちょっとだけスピリチュアルな世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

Entries

オスマン帝国外伝 「壮麗王」スレイマン1世の時代のもうひとつの「物語」

オスマン帝国外伝 「壮麗王」スレイマン1世の時代のもうひとつの「物語」

今、トルコ観光やトルコのドラマがブームを呼んでいるらしい。
拙ブログの、トルコに関する過去記事にも「オスマン帝国」「イスタンブール」などで検索し多くの訪問者が閲覧に来られるのも嬉しい限り。見れば、衛星放送やCATVで放映されているオスマン帝国時代の歴史ドラマが80カ国で流され、世界中を席巻しているらしい。試しに視聴してみたが、これが意外とおもしろく、いつの間にか嵌ってしまった。約600年間続いたオスマン帝国の中興の祖で「壮麗王」と呼ばれるスレイマン大帝のドラマとエピソードについて綴ってみます。

※チャンネル銀河さんのHPからお借りしました<(_ _)> https://www.ch-ginga.jp/feature/ottoman/
オスマン帝国外伝


ユーラシアを横断した移動の歴史と、古代宗教からキリスト教、イスラームに至る宗教的な重層性により、多様かつ豊穣な文化を誇る国、トルコ。

トルコ史上、オスマン帝国を最盛期に導いたスレイマン1世:オスマン帝国第10代スルタン(在位1520~66)は、46年の長期にわたる在位の中で13回もの対外遠征を行い、数多くの軍事的成功を収めている。
彼は中央集権体制を整えてオスマン帝国の最盛期を築き、立法者(カーヌーニー)と呼ばれた。
西アジア・北アフリカ・東欧を支配し、フランス王フランソワ1世と同盟を結び、西欧諸国を圧した偉大な王として、日本では「スレイマン大帝」と称されている。

16世紀、オスマン・トルコ帝国はビザンチン帝国を滅ぼし、近世から近代にかけてはヨーロッパ世界の最大の脅威であった。
この物語では、そうした列強大国との歴史的背景も絡めながら、外政、内政に深く関わる人物やエピソードを盛り込んで、さながらアラベスクのつづらおりのように、美しく激しくドラマが展開してゆく。



スレイマン1世 膝を折っているのはフランス王フランソワ1世だろうか  スレイマン1世
スレイマン1世 膝を折っているのはフランス王フランソワ1世だろうか


「壮麗王」の時代のもうひとつの「物語」

オスマン帝国を最盛期に導いた第10代皇帝スレイマンとそのハレムを描いたトルコドラマ「オスマン帝国外伝~愛と欲望の後宮~」

オスマン帝国史上、一般にその名を知られるスルタンといえば、1453年にビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを征服した「征服王」メフメト2世と、16世紀にウィーンを包囲しハプスブルク家と対峙した「壮麗王」スレイマン1世であろう。

両者ともヨーロッパとの激烈な戦いを制した勇猛な支配者ながら、スレイマン1世(在位1520-1566)が今なお、優美な通り名で呼ばれるのはなぜか。それは彼が治世中、寵妃ヒュッレム(アレクサンドラ・ロクサーヌ)と呼ばれた美女に翻弄された横顔が広く伝えられていたからではないだろうか。アングルの絵画「トルコ風呂」に代表されるように、壮麗王の時代は後のヨーロッパの芸術家たちの想像力をかき立てる「オリエンタリズム」の源泉となり、艶麗な女人たちが暮らすオスマン後宮(ハレム)の様子は絵画や音楽の題材として盛んに描かれた。

『オスマン帝国外伝~愛と欲望の後宮~』は、このようにともすればヨーロッパ人の偏見のもとに伝えられがちであった壮麗王時代のもう一つの顔を、トルコのアングル(視角)からとらえなおし、活写した歴史ドラマともいえる。アカデミックな時代考証も一部取り入れつつ、初めてトプカプ宮殿での撮影を敢行する等して、人びとの空想の中にあったオスマン帝国のハレムと女性たちをリアリティある歴史上の人物として蘇らせることに成功している。



スレイマン大帝の軍歌

オスマン時代のトルコ軍楽(メフテラン)
オスマン時代のメフテラン(軍楽体制)



スレイマン1世というとやはり二度にわたるウィーン包囲だろうか。

結局二度ともウィーンを陥落させる事は出来なかったが、当時のヨーロッパ諸国がオスマン帝国に抱いた畏怖感は想像できる。
また、その名残が音楽にも残っており、モーツァルト、ベートーヴェン作曲の「トルコ行進曲」やシューベルト作曲の「軍隊行進曲」にトルコ軍楽隊(メフテル)が取りこまれている。

歩兵部隊の先頭を行く軍楽隊は、いわば「歩く盾」。彼らの勇気は、後続の兵士達を鼓舞し、敵にとっては恐怖であったことだろう。

このトルコ軍楽隊(メフテル)がやがて世界中の軍楽隊へ発展した。
有名すぎる話かもしれないが、18世紀から欧米諸国にも取り入れられた軍楽隊や私たちにも身近な存在であるブラス”バンド”の基本編成もこのメフテルがルーツなのである。



スレイマン大帝

  http://www.youtube.com/watch?v=dET3-Kdox_A



オスマン・トルコ帝国、イニチェリ軍団の歌。
オリエントの旋律が不思議なエキゾチズムを醸し出す一風変わった軍歌。

十代のころ、クイズ番組「なるほど・ザ・ワールド」 を見ていた時のこと、なにやら切なくもあり、力強さもあるこの曲に、
「初めて聴いたのに生まれる前にいつか聴いたことがある」と 懐かしい感情に襲われたことがある。

その後、TVやラジオなどで聴くたびに、同じ感情が。
調べてみるとオスマン・トルコの「軍楽隊」が 演奏した『ジェッティン・デデン』という名の
日本語でいうと”古い陸軍 行進曲/祖先も祖父”がテーマの名曲だった。

幼かった私は、前世があるとしたら何か関係あるのかなぁ、とさえ摩訶不思議な感情にとらわれた。

ちなみに、この曲である。


※現代トルコの軍楽隊 http://www.youtube.com/watch?v=xDL8b6OTqeA
↑(ちょっと笑えたりしますが・・・)

Ceddin, deden 『ジェッティン・デデン』

1 Ceddin, deden, neslin, baban
 Hep kahraman Türk milleti
 Orduların, pekçok zaman
 Vermiştiler dünyaya şan.

2 Türk milleti, Türk milleti
 Aşk ile sev hürriyeti
 Kahret vatan düşmanını
 Çeksin o mel-un‎‎‎‎‎ zilleti.
 Kahret vatan düşmanını
 Çeksin o mel-un zilleti.

1 祖先も 祖父も 祖先も 祖父も
 勇猛なるトルコよ
 汝の軍隊は幾度となく
 世界にその名を轟かす

2 トルコ国家よ トルコ国家よ
 汝の自由を享受せん
 祖国の敵を打ち負かし
 忌わしき奴等に絶望を与えん
 祖国の敵を打ち負かし
 忌わしき奴等に絶望を与えん
 (You Tubeの書き込みを拝借)



現代のメフテルハーネ(軍楽隊)
現代のメフテルハーネ(軍楽隊)
派手で華やかですね


youtubeの超訳(?)に出てきた”イニチェリ軍団”とは、オスマン・トルコ帝国が誇った精鋭のエリート近衛軍である。妻帯は認められず、スルタンへの絶対忠誠を誓って戦いに臨む。美貌で勇敢な青少年を集めて訓練、彼らの中には白人系の領地から徴兵された者も多かったという。

16世紀前半に強大なトルコを支配した第10代スレイマン大帝、そのライバルは神聖ローマ皇帝のカール5世。帝国の威信を賭けた両陣営の覇権争いは、16世紀の後半、後継者のフェリペ2世とムラト3世の治世下で戦われた「レパント海戦」で激突することになる。

エジプト、ギリシャ、バルカン半島、アラビア半島を支配し、全盛期にはウィーン郊外まで攻め寄せたオスマン・トルコ。イスラム世界の殆どを領土として支配したが、権勢を驕った時代は過ぎて、第一次大戦の敗北により滅亡、小国家になってしまったが、アタチュルクによる共和国革命を経て近代化した。

現代においても、トルコはヨーロッパ世界とイスラム世界の境界に位置し、EU加盟問題を初めとして、地政学的、文明論的に重要な問題をなしている。  20世紀の流れを見ると、オスマン帝国領から分裂独立した国家群が現代の中東紛争と将来の不安定要因となっている。大帝国の絶対君主による統一により、中近東地域が長い平和を保っていたということも言えるわけである。

権力はやがて腐敗し、それを覆す新たな勢力が必ず出現する。その繰り返しが歴史なのであろうか。



美雨


スレイマニエ・モスク
スレイマンのモスク
16世紀半ばにスレイマン1世が建設を命じた、オスマン建築の代表作。

華麗なる オスマン帝国のスレイマン1世ファミリーより (トプカプ宮殿にて撮影)
オスマン2
スレイマン「少しでも心に残るものがあれば、下の三つのバナーにポチポチっとしていってネ!」



★このランキングに参加しています。更新の励みになるので押して下さると嬉しいです
にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ人気ブログランキングへ
(>ω<)3ポチに感謝デス♪







スポンサーリンク

Comment

名無しのh219-110-160-032.catv02.itscom.jp様 

そうですね。忘れていました。
追加しました
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2017.09/27 01:52分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/26 23:40分 
  • [Edit]

ショーンさま 

こんばんは。ご訪問とコメントありがとうございます^^


初耳ですが、このイェニチェリ軍団の歌
ジェッディン・デデンは、ドラマに使われたのですか、びっくりです。
このリズムとメロディー、本当にバンドの原点という感じですが、本当にバンドのルーツはトルコの軍楽隊というのが
わかりますよね。^^意外と知られていないですが、日本はトルコにこんなに影響を受けていたんですね。
阿修羅のごとく、見てみたいです。
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2017.09/21 22:46分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/21 20:38分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/21 20:08分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/21 18:01分 
  • [Edit]

NoTitle 

ショーンです
今回はトルコですか、オスマン帝国
学生時代の歴史も授業を思い出します
そして、イェニチェリ軍団の歌、あぁこのリズム
「阿修羅のごとく」で挿入歌として使われた
ジェッディン・デデンですよね
この曲を聞くと心がざわつくのは私だけでしょうか
  • posted by ショーン 
  • URL 
  • 2017.09/20 23:44分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/20 23:27分 
  • [Edit]

だーいさま 

こんばんは。いつもありがとうございます<(_ _)>
トルコの人たち、日本人に優しいので有名ですよね。第一次大戦なんてはるか昔のことなのに、ロシアをやっつけてくれた神国だ!などといまだに感謝してくれて、私自身も、ロンドンで知り合ったトルコのご夫妻が食事に招いてくれたりしました。
イスラム圏は戒律が厳しく、いまだに男尊女卑がすごくて、仕事以外はあまり飛びたくないのですが、
トルコはとても快適で比較的ヨーロッパに近い感覚で居やすかったのを覚えています。
スタンドで、ケバブみたいにサバが売られていて(鯖です^^;)焼きサバをハグハグ食べていたり、トルコの人たちサバが好きでびっくりでした。”サバだよ~おいしい~よ”なんて、日本語の売り文句も知ってて(爆)なんか日本を思い出し楽しかったです。

> 「壮麗王」のドラマ、いいですね!

おもしろいですよ。それほどドロドロしていなくて、ハーレムの露出度もあまりないです。(って、男性にはがっかり?)笑
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2017.09/20 21:35分 
  • [Edit]

MTさま 

こんばんは。
ご訪問とコメントありがとうございます。
トルコは親日国家ですし、日本とも意外な接点が多くて、とても魅力的な国ですよね。
トルコはNATO にも加盟していますし、狙われると厄介ですが、また、ISと話をつけれるのも唯一トルコだといいます。
不思議な国ですね。
IS問題が早く解決して、きもちよく観光に行きたいものですね。^^

  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2017.09/20 21:28分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/20 19:13分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/20 18:34分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/20 14:17分 
  • [Edit]

NoTitle 

MIUMIU 美雨さんお早う御座います。

トルコと言えば意外な親日国、ということでも有名ですね (^^)
ですので、コチラももっとトルコのことを知りたいと思うのですが、なにせ普段目にする情報はそんなに多くないので、ついつい忘れてしまいます。
「壮麗王」のドラマ、いいですね!
是非僕も見てみたいです♪
  • posted by だーい 
  • URL 
  • 2017.09/20 06:57分 
  • [Edit]

こんにちは 

トルコはもっとも行きたい国のひとつです。
1日でもはやくIS問題が収まらないかと思います。
美雨さんの記事を読んでため息です。^^
  • posted by MT 
  • URL 
  • 2017.09/20 00:02分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2017.09/19 15:33分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

過去記事は画面右上の検索フォームか左下のカテゴリー、早見表で探して下さい。

当ブログにて使用させて頂いておりますドラマ等の画像の著作権、肖像権は全て出所元にあります。当サイト内の文章の無断転載、無断トラックバックはお断りしております。

尚、此処はあくまで個人のサイトとして書いているブログであって、”公の掲示板”とは異なりますので、いきなりの複数の質問ばかりのコメント等はご容赦願います。返答致しかねます。

また、記事に関係のない内容のコメントや荒らしに該当する方、挙動不審な方は場合によって制限をさせていただきます。

プライバシーポリシー

最新記事

 

カテゴリ

八重の桜レビュー
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話 17話 18話 19話 20話 21話 22話 23話 24話 25話 26話 27話 28話 29話 30話 31話 32話 33話 34話 35話 36話 37話 38話 39話 40話 41話 42話 43話 44話 45話 46話 47話 48話 49話 50話(終)

韓国ドラマあらすじ
天地人(発酵家族)
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話 17話 18話 19話 20話 21話 22話 23話 24話(最終話)

神と呼ばれた男
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話 17話 18話 19話 20話 21話 22話 23話

強力班
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話(最終話)

風の国
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話 17話 18話 19話 20話 21話 22話 23話 24話 25話 26話 27話 28話 29話 30話 31話 32話 33話 34話 35話 36話(最終話)

風の国あれこれ
その1 その2 その3 その4 その5 その6

人生画報
作品紹介 1-4話 5-8話 9-12話 13-16話 17-20話 21-24話 25-28話 29-32話 33-36話 37-40話 41-44話 45-48話 49-52話 53-56話 57-60話 61-64話 65-68話 69-72話 73-76話 77-80話 81-84話 85-88話 89-92話 93-96話 97-100話 101-104話 105-108話 109-112話 113-116話 117-120話 121-124話 125-128話 129-132話 133-136話 137-140話 141-144話 145-148話 149-152話 153-156話 157-160話 161-164話 165-168話 169-172話 173-176話 177-180話 181-184話 185-188話 189-192話 193-196話 197-200話 201-204話 205-208話 209-212話 213-216話 217-219話(最終話)

善徳女王
1,2話 3,4話 5,6話 7,8話 9,10話 11,12話 13,14話 15,16話 17,18話 19,20話 21,22話 23,24話 25,26話 27,28話 29話 30話 31,32話 33,34話 35,36話 37,38話 39,40話 41,42話

カテゴリー

FC2カウンター

右サイドメニュー

検索フォーム


美雨のおすすめブログ
海外旅行は体験談を参考に!
竜宮小僧の旅案内

マリーアントワネットティーブレンド
リーフ

マリーアントワネットティーブレンド
ティーバッグ

映画マリーアントワネットにも登場
バレンタインに!

ランキング参加してます

ポチっとお願いします▽・w・▽

ブロとも申請フォーム