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ちょっとだけスピリチュアルな世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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大河ドラマ 八重の桜 第27回「包囲網を突破せよ」

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歴史ドラマ 八重の桜 第27回「包囲網を突破せよ」

あの名作が帰ってきた!
平日 朝8:00~午前9:00 深夜1:15~深夜2:15(月~金、毎日放送)
制作年 2013年
制作国・・・日本  ジャンル・・・歴史ドラマ
総話数・・・全50話
出演者・・・綾瀬はるか、西島秀俊、長谷川博己、オダギリジョー、綾野剛、玉山鉄二、市川実日子 ほか

第27話視聴率は12・9%。 とうとう始まった籠城戦。散りゆく花の猛き心・・・中野竹子と神保雪、女だてらに銃を持つ大勢の敵に薙刀で果敢に立ち向かう一方、懐かしい笛・太鼓の会津彼岸獅子の調べと共に、華麗に入城する大蔵。共に伝説の名シーンが、145年後の今、蘇ります・・・!

チャンネル銀河・八重の桜HP https://www.ch-ginga.jp/feature/yaenosakura/
会津獅子2
27.jpg
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA

第17話あらすじ
新政府軍が会津城下に侵攻した日の夜、夜襲に備えて髪を切った八重(綾瀬はるか)のもとに、日新館炎上の報せを持って健次郎が駆けてきた。医師の春英は、敵に奪われないよう日新館を焼き払い、重傷者たちは自害したと無念の表情を見せる。八重はいたたまれなくなり、「敵を追っ払う!」と声を張り上げスペンサー銃を持ってゲリラ戦に向かう。
一方、城に入れなかったユキたちは、村の家々を訪ねてはその日の夜だけでいいから泊めてほしいと頼み込み、とぱっちりを恐れる農民に断り続けられても家族を励まし、生き延びようと歩き続けるのだった。
 夜襲のさなか、ふと父に「銃を撃つことは人間の心臓を打ち抜ぐっつうことだ」と教えられたのを思い出し感傷に浸る八重に 敵兵が刀を振りかざす。すかさず黒河内師匠が槍で敵をなぎ倒し、事なきを得るが、師匠は八重を逃がし、代わりに犠牲となる。
籠城の二日目、女性達は艶(大蔵の母)の采配のもと兵糧炊き、負傷兵の介護、洗い物など役割を果たすが、娘の二葉は幼い息子虎千代とはぐれ、落胆していた。身内を死なせた人も城には多いのに、と母に咎められた二葉を、登勢と八重が励ます。

同じ頃、越後街道の陣所では、中野竹子(黒木メイサ)や神保雪(芦名星)ら女性達で結成した薙刀隊が家老の萱野に出陣の許しを願い出ていた。しかし萱野は女を戦場に狩り出しては会津は兵が尽きたかと敵に侮られるからと聞き入れず、竹子は「今まで鍛練してきた甲斐がない、ここで自害をします」と気概を示し、ついに折れた萱野は女たちの出陣を許すのだった。
 鶴ヶ城の一室では、頼母、梶原ら重臣に尚之助が加わり、軍議が開かれていた。尚之助はかねてより、城からわずか半里に位置する小田山を警戒していた。小田山には大事な火薬庫もあり、山から大砲を撃たれては防ぎようがないからだ。頼母は尚之助に同意し守りを固めることに賛成だが、いかんせん兵が足りず、丁寧寺周辺を守って敵をしのぐしかないと返す梶原と対立、そこに帰ってきた官兵衛と秋月に、家老の土佐と内蔵助が戦死したからには、会津を率いるのは自分達だと梶原は語気を荒げる。白河の戦の敗走以来、頼母は信頼を失い孤立を深め、そのうえ開城恭順ばかり願い出るため仲間からは「腰抜け」と疎まれ、ついには容保からも暗に城を去るよう命じられるのだった。しかしほどなく小田山は敵軍に侵入され、火薬庫も奪われてしまい、頼母の説いた通り、今開城しなければ会津が根絶やしにされるのは目に見えていた。
 そうしている間にも、新政府軍は最新の兵器と共に続々と会津に集結していた。中野竹子も雪や母、妹の優子(竹富聖花)ら女性たちと出陣、薙刀を武器に新政府軍に戦いを挑む。しかし、奮戦むなしく竹子は敵の銃弾に打ち抜かれてしまう。そして仲間からはぐれた雪も、大垣藩に捕まり、夫・修理の名に恥じない死を遂げる。

一方で八重は、白虎隊の入隊には一年早かった悌次郎に鉄砲を教えてしまったことで、結局悌次郎を死なせてしまったのでは、と自責の念を頼母に吐露する。そんな八重に、頼母は妻千恵の辞世の句を握りしめ、死んだ者の分だけ強くなれと諭し、八重は強くならねば死んだ三郎に叱られる、と気持ちを新たにする。
仲間が次々と戦死していくなか、八重の耳に懐かしい彼岸獅子の音色が聞こえてくる。それは、かつて八重と大蔵が彼岸獅子の祭のもみ合いの中 助け出した子を先頭に、敵の目を欺いて入城してくる大蔵隊の彼岸獅子舞の行進であった。大蔵が魅せた懐かしい彼岸獅子の姿は、過酷な戦に耐える人々の心に希望の灯をともす。

・・・ということで、次回は第28話「自慢の娘」です。


<八重の桜27話 名シーン>

「いってきやす!」「八重さん!!」 
27話表
髪を切って男になり、夜襲戦に赴く八重を涙で送り出す時尾
「はずさねえ! ズギュウウーーン  
八重2701
次々命中させる八重

<越後街道 坂下の屯所では・・・>

何卒われらをご出陣の軍勢に加えて下さいませ!足手まといには決してなりませぬ!
八重2702
家老萱野「わ、わかった」
しかし・・・   ズガガガーン
八重2703
勇ましく戦うも、胸を撃ち抜かれ・・・
「あ、あね様ーっ!!」「竹子!おお、竹子!!」
八重2704

神保修理の妻、雪・・・いま、旦那さまのおそばに・・・
八重2706
バシュッ       修理の名誉のために最後まで名を明かさず、喉を切る雪


<開城、降伏恭順をと食い下がる頼母に、容保が下した命は・・・>

そなたには別の役目を申しつける
八重2708
越後街道の萱野のもとに行き、城に入らずその場に留まり戦えと伝えよ。これは軍命である!
殿は、この頼母に会津を去れとお命じなされますか? クウゥ~~
八重2709

<尚之助の心配が現実に・・・ 奪われた小田山と火薬庫>

火薬がなければ大砲も鉄砲も撃てねぇ・・・会津が危ねぇ!
八重2705

<そんな絶望のなか、響いてきた 彼岸獅子のお囃子>

ピ~ヒャラ♪ ドンドン♪ ドンヒャララ~♫
八重2707
彼岸獅子を従えて入城する大蔵
八重27の2
おかえなんしょ、旦那さま・・・!!
八重2710
がしっ
クルッ 
八重2711a
<見つめ合う大蔵と八重
この八重スマイルもとらないでなじょすんだー!


 

八重の桜、こんなところが好き!感想&雑記

心に残る名ゼリフ満載の八重の桜。
とりわけ今回は、それぞれの生ざまが投影された名台詞が、激しい論戦の中に放たれましたね。

まずは頼母。
「火薬も小田山も奪われては戦う術がない。この戦には出口がない。
今の段階で開城しなければ、会津は根絶やしになる」
浮きまくりの頼母ですが現代の価値観から言って、これはもっともな意見。

対して梶原。
「頼母さまは負けることばかり言い立てておられる!冬まで持ちこたえれば会津に有利となり、和議に持ち込む道も見えてくる!」
わずかな勝算に一縷の希望を信じて疑わない、理性派の若家老。

いかにも官兵衛。
「頼母さまは腰ぬけとなった!敵に膝を屈する位なら、城を枕に討死にするべき!」

・・・そして容保の鶴の一声。
「ことここに至っては、開城恭順の道などない。城内一丸となって戦い、城と命運をともにするのみ!」

容保のそれは、勇ましく「散る」ことを意味し、
決して勝つという公算のない戦いでもあります。

思えば、容保が判断を誤って家臣を悲劇の渦に巻き込んだ愚鈍な殿だったとか
一族、同僚全員名誉の自刃や討死を遂げる中、生き恥さらして恭順をときまくる頼母が会津魂の風上にもおけない腑抜け家老だとか、
後世の人達は簡単に、いまの ものさしだけで批判する。

けれど、あの時代、あの状況下で、誰が正しくて、誰が間違っているなど、答を出せる人間などいるだろうか?現代の尺度で誰が正誤を量れよう、誰が責められよう?

確かにいまの価値観では、”藩主たるもの、藩の民が「根絶やし」にさせられると考えた時、 降参するのは当然。”その提案をする家老・頼母を左遷して 果たして落とし所はあるのか?と問われますね。世間側に立って見ると、会津の負けは必至。

でも、殿の心の中では、「義で死ねても不義で生きず」家臣一同「非道な力には死んでも屈しない」が信条なのだから、彼らに”負け”なんて意識は、まるでないのだ。

もちろん”、勝ち”もない。
ただ、信条をつらぬくだけ。
これが、会津魂なのでしょう。

しかしながら見ている私達はつらいですね。「がんばれ会津!」とも
てばなしに応援できない状況になりつつあります。
というより、凄惨な光景はこれ以上見たくない、一人でも多く生きて欲しい!
・・・こうなると、頼母は私達の声を勇気もって代弁してくれてる未来派といえますね。

どこで潔く「参りました」と言えるか。
会津の民がまだ生きているうちに、降参することも藩主たるもの必至です。

出口の見えない戦ですが、冬まで持ちこたえれば希望があった・・・そう、春がきて、あの平和の象徴であった彼岸獅子が春の訪れを告げたはず。

今回舞われた平和な会津そのものの彼岸獅子の姿は、八重や、会津を守ろうと戦うひとたちに、どれほどの勇気を与えたことでしょうか。
そして、大蔵にとっては”あなたは会津そのもの”と永遠の思慕を伝えた八重の勇ましい姿を見て、あらためて”会津そのもの”を感じたことでしょうね。

あのとき、八重と大蔵が助けた子供が、こうして立派な彼岸獅子となって恩返しをしてくれるとは、なんと頼もしいこと・・・運命の輪は、まるで7月度のオープニングのように、運命の螺旋と、会津の強い絆を描いているようです。

それは、夫婦の絆も同じこと。
「だんなさま!お帰りなさい」の妻の声に、言葉でなくぎゅっと抱きしめた愛の雄弁さ。

永遠のなかの一瞬、されど一瞬の中の永遠。
そのぬくもりは、城で敵弾に散っても 永遠の散華とともに、温かな桜色のスパイラルを紡いでいくのでしょう。

薙刀をふるって、愛する夫・修理のかたきを一人でもとろうとした雪も、そうですね。

おりしも、今日は七夕。
雨も降らない今日、ふたりは織姫と彦星のように満面の笑みをたたえ、
雪さんは、現世で言えなかった言葉「私は神保修理の妻、雪です・・・!」と堂々と名乗りを上げ、三途の川でなく、天の川を渡ったことでしょう。




修理と雪夫婦
睦まじかった二人のありし日の面影






キャスティング今日のフィーチャー

最近、解析で容保ファン(綾野剛さんファン含め)の方が多くご訪問下さってると知り、嬉しいこの頃ですが、「もう殿(容保)に笑顔が戻る事は二度とないのでしょうか」との悲痛な(?)コメントに、美雨も複雑な思いでいたところ、こんなチャーミングな容保スマイルをみつけたので、記念にアップ。
確かに、いまの状況下で笑えといっても、それは無理でしょうね(涙)けれど、いつもあんな病んだ顔をしていると、眉間のタテジワ、綾野さん形状記憶されないかと(汗)心配になりますね。綾野さん自身も、容保になると、病んだ状態になるとのインタビュー、抜粋でご紹介。

  スマイリー容保2

<松平容保役(綾野剛さん)インタビュー抜粋>

いまは「容保を愚直に生きてみたい」という気持ちです。けれど、最近は体に容保がしみ込んでいくようで、本当につらい。普通の精神状態ではできません。眉間(みけん)には力が入るし、不思議な重力がかかってきます。現場に入ると病んでいる状態ですね。まっとうに生きようとすると、体が蝕(むしば)まれるような気分です。
ソース;週刊朝日 2013年6月21日号

そこまで愚直に容保を演じ切る綾野さんでも、一度だけ御家訓を疑ったことがあるという。
「それは、容保を道連れに江戸に逃げた慶喜が、一転して会津に江戸からの立ち退きを命じた場面でのこと。あまりに茫然として、台本にもなかったのに「大君の儀、一心大切に忠勤を存ずべし・・・・」と御家訓をボソボソつぶやいていたんです。モニターでその表情を見たとき、とてつもないことになってると。容保でいると、役につぶされそうになるんじゃないかと思うくらいきついんです。でもだからこそ、自分自身がしっかり立っていなければいけない。どんなにきつくとも、必ず最後までやり遂げますので、どうか見届けて下さい。
ソース;NHK出版「八重の桜」

でも、いつか 殿に美しい笑顔が戻ってほしい・・・!家臣を前に腹のうちを見せるような温かい人だからこそ、たとえ会津が滅びようとも 家臣一同 最後まで従った、容保の不思議なカリスマと、その貴重な笑顔を、ぜひもう一度拝みたいものですね!


※殿の笑顔はこちらにも♪http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1018.html




      八重の桜かると  


    ~会津彼岸獅子と、山川大蔵の伝説~

春の彼岸に村や森をめぐる彼岸獅子は、雪の残る会津盆地に春をつげる獅子舞で、村ごとに小松獅子、丁寧獅子などの獅子暖が存在していました。

彼岸獅子あらわる!
大蔵が彼岸獅子を率いて堂々入城したことで有名になった小松獅子

日光街道の藩境警備にあたっていた山川大蔵のもとに、砲撃にあえぐ鶴ヶ城からの危急の帰城命令が届きます。しかし城はすでに包囲されいたため、山川は獅子舞に扮するという大胆不敵な奇策を採用、それは、失敗すれば全員が死ぬという決死の入場作戦でした。
鶴ヶ城を包囲した新政府軍の陣中に笛や太鼓の音が鳴り響き、会津地方に伝わる彼岸獅子が踊りながら通過していきます。思わず見とれてしまった新政府軍が呆気にとられているうちに、山川一行は無傷で入城したのです。


大蔵たん
                         


     <玉川鉄二さんインタビューより>

「戊辰戦争前のロシア留学の経験が、大蔵を大きく変えた」と、玉川鉄二さんは語っています。

以前と違い、幕府を擁護するような発言をしなくなったこと。鳥羽伏見の戦いでは多くの味方を失いますが、この時大蔵は戦の結末を覚悟していた――会津藩の兵力の限界を、彼なら解っていたはずです。
それでも、戦い続ける。
日光口の戦いでは、土佐藩の板垣退助や谷干城(たにたてき)の群を悩ませ、一歩も引きませんでした。強者に媚びない姿勢を示し、会津藩の名誉を守りたかったのではないでしょうか。彼岸獅子を先頭に敵兵の中を馬で行進し、鶴ヶ城に入城したエピソードも、そうした一念と機転から生まれたものだと思います。


玉鉄さんは、当初自分自身が獅子舞をするのかと想像していたそうですが(私も!)敵に囲まれながら馬上で悠然と構える方が勇気のいることだと、あらためて感服したという。
戦後、大蔵は陸軍に出仕しますが、それはかつて日光口で対峙した(敵側の)谷干城の推薦だったのも凄い。
敵側からも「知恵の山川」と讃えられた大蔵のキャパシティーだからこその縁なのでしょうね。

ちなみに、後半の八重との関係については、かっての恋心とは違った進展などもみせていきたい、また、(いままで冷たかった(?)妻・登勢との夫婦の絆も大事に演じていきたいと語る、今、一番油の乗った玉川鉄二さんです。


かつて、男の子とお母さんたちのヒーローだった銀獅子(ガオシルバー)の玉鉄さん             <
やっぱり獅子に変身!?



ところで、玉鉄さんの出世作、ガオレンジャーで、
玉鉄さん演じるガオシルバー(銀獅子)が大好きな子供とお母さんは多かったようです(美雨も❤)

でもって、日光口から戻った大蔵が、銀獅子(ガオシルバー)になったり、さらには彼岸獅子に
変身していく姿を、脳内妄想してしまうのでした。


今度は銀獅子から彼岸獅子へ変身!
会津彼岸獅子 2
             
やえさぁぁ~ん!登勢、今行く!


ちなみに、山川大蔵が、鶴ヶ城に入城した時の獅子は、 小松獅子(赤い着物)です。^^


妻の登勢について

登勢さん
山川家の嫁役、白羽ゆりさん

山川家に嫁いですぐ大蔵は上洛して(京にのぼって)しまいます。会津戦争で城に入りますが、撃ち込まれた敵弾に水で濡らした着物を被せて発火を防ぐ、「焼き玉押さえ」という、いわば爆弾処理班のような仕事は女性が請け負っていました。登勢は焼き玉押さえに失敗し、被爆します。瀕死の登勢は義母の艶に「介錯してほしい」と頼みますが、艶も、義妹たちも手にかけることが出来なかったと言います。
このときの姉の悲痛な叫びを、山川家の末娘・捨松は一生忘れられない、と語っています。

史実はどうだったか判りませんが、あまりに放置系だった大蔵どのに、夫としての優しさを(そろそろ?)期待する視聴者は少なくなかったと思うので、ドラマではどんな描き方をされるのか気になるところでしたね。
その登勢さん、今日は報われて、思わずホッコリ。(涙)

でも、振り向きざまに、八重のことも思わず抱きしめたそうな熱い目が、何とも・・・です。





 誇り高き会津の女武士・娘子隊(じょうしたい)と中野竹子


思えば、「鉄砲なんてただの道具!もののふの魂が籠る、剣や薙刀とは違います!」
この言葉が竹子のメンタリティーそのものであったように思う。

女も武士(もののふ)として戦った、会津の娘子隊の中心的人物だった竹子とは、
どんな人物だったのでしょう。

 
    竹子さん


中野平内の長女として江戸の会津藩上屋敷に誕生した竹子は、幼い頃から聡明で、学問に長じ、在原業平と紫式部の才気に小野小町の器量を足した才色兼備の女性として、「会津はだしの中野の娘」と謳われた女性。
竹子がどんなに美人だったかというエピソードとして、当時、混浴だった銭湯に行かず竹子が家で湯を沸かし体を拭いていると、竹子の裸がみたくて若者たちが覗きにくるので、薙刀で斬りかかったという話がいまも残っているそう。
また、薙刀(ナギナタ)の腕前は免許皆伝の域に達し、のちに会津若松城下に戻り、学問や薙刀を教える。戊辰戦争の際には女性だけの「娘子軍」を結成して奮戦するも、柳橋付近で敵の砲弾に被爆。

”鉄砲と違ってもののふの魂が籠ってる”と言い切った 薙刀と一心同体のような竹子、しかし、やはり近代兵器の前には「刃がたたない」ことを「身を持って知った」ときは既にとき遅く、瀕死の竹子の首を敵に渡さないため、母と妹の解釈によって命を果てたという哀しさ。
竹子の戦死後、母の中野孝子は、八重のもとにかけより、「あなたがどうしてわたくしどもの娘子隊に入らないのか、卑怯者のように思っていましたが、鉄砲に薙刀はかないません。ようやく自分の娘(竹子)が討ち死にしてから悟りました・・・これから何日籠城するか解りませんが、下の娘(次女優子)に鉄砲を教えてください」と頼んだという。
哀しいかな、鉄砲を嗤うものは鉄砲に死す・・・ではないが、当時の会津藩士は鉄砲など野蛮人の兵法だと侮っていたから、八重の兄覚馬がどんなに洋式銃による兵制改革を進言しても、聞き入れられなかったのも頷けます。



「会津戦争記聞」より
鶴ヶ城城下で奮戦する女性たちが描かれた絵図。中央の女性は中野竹子。「会津戦争記聞」より
鶴ヶ城城下で奮戦する女性たちが描かれた絵図。中央の女性は中野竹子。


竹子については、様々な伝説があるが、中でも、戊辰戦争の際 家老の萱野権兵衛が「さすがに、婦女子までは戦闘に駆り出させない」と発言したとき「ならばこの場で自決致します!」と決死の覚悟を吐露し、その熱誠に打たれた家老権兵衛は折れ、女子たちが戦闘に加わるのを許したという話は、「八重の桜27話」でもやはり描かれた(描いてくれた!)熱いエピソードですね!

会津では、女も武士だった、と言われる所以は、こんな逸話から来ているのかも。
じっさい”会津”と聞くと、新島八重よりは「竹子」と思い浮かべる人は未だ多いと言います。
男性が前線で戦っていた時代に、"戦う意志"を持っていた八重と竹子。
薙刀と銃、使う道具は違っても、2人には同じ会津のメンタリティーを持つものとして響きあうものが必ずあったと思う。
竹子を演じる黒木メイサさんが「単にライバル同士、というのでなく、二人の相通づる部分を、見ていって欲しい」と語っていたのが印象的でした。

竹子が戦死したとき、その薙刀には、彼女の決意をあらわした歌の短冊が結び付けられていましたね。
「もののふの 猛き心に くらぶれば 数に入らぬ 我が身なれども」

詩作の才からよく竹子が例えられた在原業平の辞世の句を、ここで引き合いに出すのは無粋かもですが、一寸思い出してしまった。
「ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりしを」
(せめて2日前に今日死ぬことが分かってればもっとマシな辞世の歌が考えられたのに)
・・・という業平の平安な世界での往生ざまと、竹子の戦国の世の散りざまは、天と地ほどの開きがあるような。
時代精神、とまではいかいまでも、辞世の美学・・死にぎわの美学という時代の価値観をひもとく上で、こころに響く会津女性たちの歌は欠かせないように思う。

武士がもっとも武士らしくあった会津藩において、女たちも誇り高き存在として光り輝いていたことの証である、と。



美雨


「八重の桜」各話あらすじ&感想
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html



最後までありがとう
竹子と裕子
会津娘子隊 竹子と優子姉妹




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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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