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ちょっとだけスピリチュアルな世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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大河ドラマ 八重の桜 第44回「襄の遺言」

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歴史ドラマ 八重の桜 第44回「襄の遺言」

あの名作が帰ってきた!
平日 朝8:00~午前9:00 深夜1:15~深夜2:15(月~金、毎日放送)
制作年 2013年
制作国・・・日本  ジャンル・・・歴史ドラマ
総話数・・・全50話

44話の視聴率は10・0%.同志社を大学にしたい――その夢を実現するため、襄は単身海外へ。じわじわと体をむしばむ病魔と闘いつつ、残された時間がそう長くはないと悟った襄は、ある行動に出るが・・・。復興にむけて頑張る福島と東北に熱くエールを放つ大河ドラマ”八重の桜”、共に見守りつつ、虹の桜前線を拡げていきたいですね!

チャンネル銀河・八重の桜HP https://www.ch-ginga.jp/feature/yaenosakura/
八重44話 1
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA

第44話あらすじ
明治17(1884)年、2月、襄(オダギリジョー)は東京に行き、岩倉使節団で顔見知りとなった津田梅子の口添えで伊藤博文に面会に行く。というのも、政府が軍備拡張のため徴兵を強化のため、官立学校のみ懲役猶予を残し、それ迄すべての学校に与えられていた徴兵免除の恩典を取りあげたからだ。また、私学は官学に比べ設備や学科数で劣るからこそ、同志社を英学校から大学にしたい事を強調する襄に、伊藤は、「国を背負う人物は国が作る。 そのために東京大学がある。自由自治を売り文句にしながらこんな時だけ官学と同列を願うのは虫が良い」と却下する。そして、徴兵くらいで恐慌をきたすのは魅力がない証拠、と、同じ私学の大隈重信の早稲田と比べ、襄の痛い所をつくのだった。
「このままでは同志社が潰れてしまう・・・!」襄は疲労困憊していた。
八重(綾瀬はるか)が心配するなか、襄は同志社英学校を大学にする資金集めのため、欧米に旅立つ。

一方、山川浩と健次郎兄弟は、容保公の供をして、戦後実家である旧飯野藩に戻った照姫の居る保科邸を訪ねていた。照は病に倒れ、床につく日が続いていたのだ。容保はおもむろに錦の袋に包まれた書を照の前に差し出す。それは、亡き孝明天皇から贈られた※御宸翰(ごしんかん)と御製(ぎょせい)であった。この御宸翰こそが会津が逆賊でないことの証、いずれ相応しいときが来たら世に出すという容保に「今も重い荷を背負った殿・・・」と倒れ込む照。
容保は照を抱き寄せ、残された時をせめて我が邸で共にすごそうと誘うが、照はただその言葉だけで十分だと礼を言う。それからほどなくして、照は世を去った。会津の人々を深い悲しみが包んだ。

その頃、襄に留守を任された八重は、女学校の運営方針をめぐってアメリカ人女性宣教師たちと口論になり、険悪な状態になっていた。すると、そこへスイスの襄から二通の文が郵送されてくる。先に届いた手紙には妙な文面が書かれている。「先に届く手紙は早合点した者が慌てて送った物で驚いたろうが、当方無事なので心配はいらない」と。次に届いた文は、遺書だった。「私の髪をひと房切り取り、この遺書と共に日本で待つ妻に届けてほしい。神の元に結ばれた私の愛しい妻に・・・」遺書は実際、スイスのホテルの一室で激しい胸の痛みに苦しみながら、残された力を振り絞って書いたものだった。しかし日付がこちらのほうが古い。覚馬は、何かの手違いで慌てて書いた無事を知らせる葉書のほうが先に届いてしまったのだろうと 解き、家族達はほっとする。八重は遺書を抱きしめ、「世界中が敵でもかまわねえ、私は一緒に戦う・・・ジョーのライフは私のライフだ!」と涙ながらに誓うのだった。
 勉強熱心がたたって男子校に物理学の見学に行ったため謹慎処分にされた女学生の処遇をめぐり、八重はまた米国人教師と対立しそうになるが、舎監の佐久(八重の母)が割って入り、舎監としての責任をとって学校を去ることで、事態をまるくおさめる。「一歩ひいてでも、学校を守るのが、お前の務めだ」と言う母に、八重も「攻めるばっかりが戦ではねえ・・ジョーが帰るまでは負けられねぇ」と頷く。
一方、覚馬(西島秀俊)のもとには、もと公用方の広沢の紹介で青森から青木栄二郎(永瀬匡)という書生がやってくる。彼は山本家に住み込み始めるが、次第に時栄(谷村美月)に好意を寄せるようになる。山本家に、嵐が起き始めていた・・・。

・・・ということで、次回は第45話「不義の噂」です。

※宸翰;しんかんとは天皇直筆の文書。
※御製;ぎょせいとは、天皇の詠んだ和歌、ここでは「和らくも」をさす。
和(やわ)らくもの御製・・・1863年に起きた8月政変のおり、会津の働きをねぎらい、礼として帝が容保に贈った歌。"和らくも武き心も相生の松の落ち葉のあらず栄えん”「穏やかで勇猛であるそなたの心は実は相生の松の様に根はひとつで余と繋がっている・・・この深い絆は松が落ち葉することなくいつまでも緑なのと同じ」と詠い、自分と根をおなじくする容保よ、と讃えたもの。



第44話 名場面

<旅へ出る襄>
毎日あなたの幸せを祈ります。八重さん・・・留守を預けられるのはあなたしかいない
八重4409
同志社を大学に・・・夢に向かって資金集めに世界を回る襄だが・・・
しかし、スイスのホテルでついに発作を
八重44話 スイスのホテルでついに発作を
ううっ・・・ここで死ぬのか・・や・・・八重さん
や、八重さん・・・!!
八重4413
スケッチブックに手を伸ばすが・・・

<「女の物思い」八重の場合>

この遺書は本物だ・・・命を削って襄が戦っている。
八重4414
「私の髪をひと房切り取り、この遺書と共に日本で待つ妻に届けてほしい。」
八重4415
「神の元に結ばれた私の愛しい妻に」
世界中が敵でも構わねぇ・・・わだすは一緒に戦う
八重4418
襄のライフは私のライフだ・・・!
通じ合う祈り
八重4419
私はまだ生かされている・・・!やらねば!

<「女の物思い」照姫の場合>

「お久しゅうございます」     重い病の照姫を迎えにきた容保  
八重44話 2
いつの日も、私を支えてくださったのは姉上の真心でした。

めくるめく 輝かしき日々
八重4403
懐かしく優しい思い出
容保がくれたもみじ葉にひそかに歌を詠んだあの日あの場所
八重4404
姉上、わが邸においでください
八重4405
容保の住んでいた松平家別邸(御薬園)参照http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1081.html
残された時を せめて共に過ごしたいのです 
八重4406


<「女の物思い」時栄の場合>

書生としてこちらにおいていただけないでしょうか?
八重4408
ゆれる時栄
八重4421
冷とうて気持ちよさそうやな。
八重4412

<八重、新しい戦い>
難しい戦いだ。政府も世間も、時には身内の宣教師も敵に回る。
八重4417
(ていうか、身内があやういの、覚馬でfa?)

<目指すものの違いから聞く耳もたぬ宣教師女性教師と対立した女生徒達>
宣教師の先生方の横暴、もうがまんできんとです!うちらは学問ばしにきとっと。尼寺に入ったわけではなか!
八重44 波乱含みの同支社女学校
言い分はわがった!私から先生達に話すから、騒ぐのは待ってくなんしょ

<板挟みの八重>
あなたや同志社の日本人教師たちが口を出すから,生徒たちが私たちのやり方に 不満を持つのです!
八重44 板挟みの八重
八重「口を出すのは当たり前です。みな学校をよくしたいのですから」
舎監室は密告の場ですか?だいたい舎監も生徒達に甘すぎです
八重4411
八重「み・・密告だなんて」

<舎監・佐久登場>
生徒に間違いがあったなら、それは舎監の私の落ち度だ。娘たちから学問の場を奪わないでくなんしょ
八重4420
わだすが舎監を辞めっから、どうかそれで治めてくなんしょ。


いくつになっても母の知恵には かなわない八重であったが・・・




八重の桜、こんなところが好き!感想

「世界中が敵でもかまわねえ!私は、一緒に戦う」と、八重。
覚馬「難しい戦いだ…政府も政権も、身内も敵にまわる」

今日も名台詞満載でしたね。静かなる戦いと、それぞれの女の物思いが交錯する43話、良かったです。

同志社を大学に・・・そう、私立大学を作る!と息巻いていた襄。
私立なんて、今ではあたりまえのようなことだけれど、それは更なる苦難の道。
襄はいばらの道をいくつ 潜っただろうか。

急がなければ・・私たちの同志社がつぶれてしまう!
政府は容赦なく圧力をかけてくる。

けれど、同志社がつぶれるまえに、襄の心臓がつぶれてしまいそう・・・
政府や圧力だけでない、襄に迫る命の期限との戦いでもありますね。

襄は何故、そんなにも大学設立に情熱を燃やしたのでしょうか。

自由で自立した学び舎で、国家に縛られない 良心を、多彩な才能を。
教育は、国家百年の計・・・この言葉は、覚馬や大蔵が学んだ会津日新館のコンセプトとも重なりますね。
人を育てるのは、国を育てること・・・と大蔵も言った。

でも、凡夫の私には、あまりに漠然としすぎて、いまひとつ実感できません。
逆に、八重の「教師は、生徒に何かひとつでも良いものを伝えられればいいのではねえですか?」のほうがずっと心に響く・・・
などと言ったら叱られるでしょうか。(笑)

叱られる、といえば、
「己の不機嫌に任せて、怒りを映すは無礼のことなり」
女今川を馬鹿にした襄にぐうの音も言わせない八重、うまい引用をしたものです。

天下の悪妻と呼ばれようが、クリスチャンであろうが、女今川をそらんじている八重は、やっぱり会津の娘なのですね。
時代がどんどん過ぎていくのが悲しい位にわかりますが、会津の心を忘れないで、という制作者の気持ちがわかる演出が心憎いです。
11月度のオープニングの、会津絵ロウソクにも、その思いは籠められている気がします。
(絵ロウソクの紹介 参照http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-969.html

国会開設がいまや三年後に迫った今、宣教師を多く育てることより、一国の人材を育てることが急務であった襄にとって、留守を任された八重がアメリカ人教師達の言いなりにならず、”雇われ校長”の流れに甘んじなかったのは偉かったと思う。けれど、八重は確かに大学の運営に首を突っ込みすぎるし、互いに脅し合っているようにしか見えませんでした。 何より、お金を何億とつぎこんでくれてる伝道団体(アメリカンボード)も絡んでいるので、短気な八重に、この舵取りは至難の業。
「わが愛する妻へ」と命を振り絞って書いてくれた襄への愛に応えたい気持ちは涙ぐましいけれど。

そこは、やはり母の出番ですね。亀の甲より年の功?まだまだ八重はかないません。
攻めるばかりが戦ではない。一歩退いてでも学校を守るのが自分の務めであった・・・そう思い至った八重。
さすがは、覚馬をして「自分はとうてい母の聡明さには及ばない」といわしめた賢母です。

今夜は久々の容保公と照姫も出て、フラッシュバックでも殿のスマイルが見れ、綾野or 容保ファンには嬉しいサプライズでした。
殿はこの頃、会津の松平家別荘(御薬園;おやくえん)で余生を送られていたのですね。互いにほのかな恋心を抱くようになった、お二人の優しい出会いは、丁度いまのこんな季節、 あの紅葉の美しい別邸(御薬園)がなれそめ。
美雨も訪れましたが、冷泉の湧く地に、疫病に苦しむ領民を救いたいと薬草園を作った会津藩主の願いが詰まった御薬園は、癒しのパワーに溢れたところです。
参照http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1081.html
本当に容保についてこれたら、照姫さまのお体もきっと良くなられたのでは・・・
いえ、いっそ添い遂げて欲しい位、お似合いのお二人。(涙)
弔い続けた日々の果てに、残された時を、共に過ごしたいという容保の想いは本物であったと思う。
そして、もう天は許したと思う。

けれど、やはり妹であり正妻の敏姫の遺した「”姉として”殿をよろしく」という呪に生涯縛られて、切ない生涯でした。それでも、殿の愛情を感じながら静かに天に昇った照姫は、女としてしあわせだったかもしれない。

今日はそんな女の「物思い」があちこちに散りばめられていました。

新しい書生くんは、仮面ライダー出身ということで、筋骨たくましい男丈夫。
時栄は、夫と同じイントネーションで話す青木の中に若かりし頃の覚馬を見ているのかも・・・女として彼女の視線にビビっとくるものがありました。
時栄役の谷村美月さん、上手いですね。あの艶は天性のもの?
うなじに光る汗が、ドッキリでした。
考えたら時栄はまだ三十代の女盛り。覚馬を背負って歩き、その他の肉体労働も全部自分、生活に疲れ切った時栄が、若く情熱的な男性に優しくされたら、こころが揺れてしまうのも無理からぬことかもしれません。
来週の波乱が心配でもあり、ちょっと楽しみでもあり・・・?

「今回のタイトルも、「遺言」だなんて、タイトルがショッキング過ぎですね。(笑)
襄の死を予感してしまった視聴者は多かったと思います。

天下の悪妻と、ちょっとたよりない校長。
誰よりも互いの強さを知る二人の、新たなる戦いが、いま又始まりました。




 八重の桜かると 
       宸翰・御製のゆくえと『京都守護職始末書』のこと


実在した宸翰・御製
宸翰・御製01

ついに、出てきましたね!
ひとつ間違えば、世をゆるがしかねない、新政府側にとっては、爆弾のような「しろもの」です。
あの戊申戦争のどさくさの中、容保が敵の目をかいくぐって持ち運んだのでしょう、いつも肌身離さず(お胸にでも入れて?汗)守っていたのか、その苦労が偲ばれますね、殿、Good Job!です。
会津側にとっては、逆賊などではないと証明できる切り札であり、最重要機密文書に匹敵する「御宸翰&御製(ごしんかん、ぎょせい」美雨もそのゆくえがとても気になっていました。
容保公は「いずれふさわしき時が来るまで、秘しておかなければ」と慎重にしていましたが、さすが聡明な殿の言う通りで、切り札は出すタイミングを間違えると敵に悪く利用されてしまうもの。
それが山川浩(大蔵)と健次郎兄弟に手渡されたのは、明治24年、おりしも覚馬が天に召された年でした。「会津がいかに誇り高く戦ったか訴え、死んでいった者達の名誉を回復してほしい」遺言ともいえる願いを託し、容保も又その2年後、昇天します。


明治になり弟の健次郎と会津の名誉回復運動を展開、「京都守護職始末」を執筆。
      山川大蔵    大蔵(山川浩)の著した京都守護職始末
           山川 浩


タイミング・・・遅すぎても早すぎてもいけない。それは”天の時”を見定めるのも同じ作業です。 山川浩の著した『京都守護職始末」』で、孝明天皇が松平容保に与えたご宸翰が明らかとなり、原稿の段階で明治政府は発行を見送らせたというから、なんとも理不尽な話。
力尽きて浩が逝き、この仕事は健次郎に引き継がれますが、もとを辿れば尚之助のライフワーク。客観的に幕末と戦の動向を視ることが出来た他藩人の尚之助だから書き得た、会津顛末記の雛型です。ここに一途な男たちの綴り重ねた”もうひとつの歴史の真実”を見ることが できますね。

尚之助の『会津戦記』は実在したものかどうかは別として、このモチベーションは最高の演出です。
尚之助の遺稿を覚馬に渡されたときから、恩を返せなかった負い目から 浩(大蔵)に残された命は、かの『京都守護職始末』執筆に注がれた、という胸熱くなる道筋です。
そのほかに、浩が急いだ理由があるとすれば、政府が作った『復古記』に対してでした。王朝復古史観が基調となっており、薩長の明治維新功労者を顕彰するため編纂されたもので、会津が逆賊として扱われていたからです。
 結局『京都守護職始末書』が世に出たのは没後13年経過した明治44年のことで、故人の意思を継いだ弟の健次郎が発行しています。

この本は幕末の会津藩が辿った義の道を後世に伝えてくれています。



容保が終生大切に保管していた 孝明天皇の御製;和らくも
宸翰・御製02






  八重の桜かるとⅠ 覚馬と時栄 
          ~徳冨蘆花の自伝小説「黒い眼と茶色の目」のこと~


※ネタバレ駄目な人遠慮下さい
『八重の桜』で、もうおなじみ、谷村美月さん演じる小田時栄。山本覚馬(西島秀俊)の後妻となる女性ですが、二人の間に生まれた娘が、後に徳冨蘆花が恋する久栄です。久栄は徳冨蘆花の自伝小説『黒い眼と茶色の目』のヒロインのモデルとなった女性。蘆花と久栄の恋は結局実らないのですが、そこには新島襄や八重が絡んでいたようです。
今年の春、熊本近代文学館でも特別展が開催されたという徳冨蘆花の『黒い眼と茶色の目』は、覚馬や八重の京都での後半生を、断片的にでも印象深く伝えているようです。


黒い眼と茶色の目


釈放後、山本覚馬は京都府の顧問に抜擢されます。幽閉中に書いた山本覚馬建白(管見)が認められたからですが、その後も覚馬は長州藩出身の槇村正直と荒廃した京都の産業復興に力を入れる事になります。八重たち家族が覚馬をたよって上洛した頃、覚馬は44才、時栄は18才になっていました。
覚馬は1年間にわたる幽閉中に完全に失明したうえ、脊髄を痛めて足を悪くしており、時栄は山本覚馬の目となり足となって、山本覚馬を支えていました。
『山本覚馬伝』でも、小田時栄は「かつて先生を危難からかくまい、木戸孝允の妻松女(木戸松子)と並び称させられた女で、常に先生の座臥身体を助けた」と評価されています。
このとき、妹の山本八重は26歳なので、覚馬は妹よりも若い愛人と暮らしていたことになりますね。1871(明治4年)、時栄は18歳で山本覚馬の娘となる小田久栄(おだ・ひさえ)を出産します。
そして、覚馬の妻、山本うらが身を引き会津に残ったため覚馬はうらと離婚し、正式に小田時栄と結婚することになりました。


覚馬と時栄の娘・久栄               母・時栄役の谷村美月さん
小田久栄    時栄さん


小田時栄の娘・小田久栄
この記述は新島襄の教え子であり徳富蘇峰の弟でもあった、後の小説家、徳富蘆花(健次郎)が小説に書き残したものであり事実だったかどうか確証はないものの、そのことが山本家のお家騒動へと発展することになります。
覚馬の再婚後10年余りが経過し覚馬50才後半、時栄30才のときでした。
 同志社英学校に在席した徳富健次郎(徳冨蘆花)の自伝的小説『黒い眼と茶色の目』によると、山本家では次のような事件が起きたといいます。

1885(明治18)年、妻の時栄の体調が悪いため、覚馬は医師ジョン・カッティング・ベリーに往診を頼みます。時栄の診察を終えた医師ジョン・カッティング・ベリーは、帰りがけに玄関から奥に向かって「おめでとう。もう5ヶ月です」と告げました。しかし、奥でこれを聞いた山本覚馬が「身に覚えが無い」と言い出したため、妻・山本時栄の不倫が発覚し、山本一族の間で騒ぎになりました。聞きただしたところどうも相手は山本家が将来養子にと思い会津から呼び寄せ同志社へ入学させ山本家にも出入りしていた青年でした。
しかし、覚馬にしてみればその頃失明に加え、足も不自由になっており、いわば不具者の身で時栄に対し負い目があり、クリスチャンとして洗礼も受けていたことから、時栄を許すことにしたのです。それで事は穏便に収まるかに見えたのですが、そこは八重のこと、「臭い物に蓋をしては行けない。全てを明らかにする」と妥協を許しません、時栄を問い詰めたあげく、「ならぬものはならぬ」で家から追い出し、明治19年には覚馬と離婚する事態となりました。
時栄の相手は、会津出身で同志社英学校に通っていた望月興三朗の弟だとされていますが、徳富健次郎の創作だという説もあり、この騒動は、後世も「山本家に起きた”一寸むつかしい事”として伝えられています。




  八重の桜かるとⅡ 
     ~襄の世界旅 H.ヘッセとも会っていた襄~


13110201.jpg

襄、2度目の欧米旅行
l884年4月、神戸港から船に乗り込んだ新島は、スエズ運河を経由し欧州へと向かいました。
イタリアでは避暑生活を送りますが、アルプスのサンゴタール峠に出掛けた際、襄は激しい心臓発作と呼吸困難におそわれ、死を覚悟するに至ります。幸いにも一命は取りとめましたが、このと襄はスケッチブックに遺書をしたためています。

ドイツのバーゼルでは、後に文豪となる少年時代のH・ヘッセと、彼の父親が館長を務めていたミッション・ハウスで偶然にも出会っています。
日本人にもおなじみ、『車輪の下』や『知と愛』の著者ヘッセもこのときはまだ7歳。
プロテスタントの宣教師で布教文書の執筆家でもあるヨハネス・ヘッセは「バーゼル伝道会」の教師としてバーゼルに赴任していたので、このとき幼いヘッセと襄は偶然出会ったのですね。 

アメリカに渡つた新島は、「アメリカの父母」であるハーディー夫妻やシーリー学長など、懐かしい恩人らと旧交を温めます。新渡戸稲造や内村鑑三といった「札幌バンド」のメンバーとの面会にも時間を割きました。
バーハーバーのハーディーの別荘での避暑は久しぶりの休養となり、「アメリカの父母」ハーディー夫妻のために自伝的手記『私の青春時代』を書き上げています。この手記は自伝のない新島にとっては、貴重な記録となっています。

帰国した襄は、欧米で集めてきた寄付金をもとに、以前からキリスト教の学校を、と夢見ていた東北の地(仙台)に、同志社分校である宮城英学校(のちの東華学校)を設立。また、希望であった医学部への布石として、京都御苑西に同志社病院と京都看護病院を設立します。

どちらも襄の死後、財政上の理由から閉鎖されてしまったものの、戊申の戦で傷ついた人たちが重荷をおろせる場所を、と 東北に向けた襄の想いと教育への熱意が伝わってきますね。
また、看護病院の夢は、のちに襄の理念を背負って、敵も味方も等しく助ける博愛精神に則った、赤十字篤志看護婦として日清戦争に赴いた八重に、立派に引き継がれていますね。


幼児時代のヘッセ
幼児期のヘッセ
襄はきっと握手したことでしょう^^



「八重の桜」各話あらすじ&感想
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html


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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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