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2014.09/02 [Tue]
『天地人(チョンジイン)』第11話 あらすじ&感想 恋するキムチ 발효가족11화
[ソン・イルグク] ブログ村キーワード 「天地人」チョンジイン(발효가족) 第11話・レビュー,SongIlKook 発酵家族
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ソン・イルグク『天地人(チョンジイン)/発酵家族』11話 恋するキムチ
2014年 9/2~ Gyao 11、12話配信 配信終了日:2014年9月8日
Gyao HP http://gyao.yahoo.co.jp/p/00012/v12267/

第10話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-704.htmlより 韓国の初回放送11話1/11(水)20:45~
発酵家族HP http://www.발효가족.com/
jTBC公式HP発酵家族http://drama.jtbc.co.kr/balhyo/?cloc=jtbc|header|drama

主な登場人物
オ・ヘジュン ハン・ビョンマン先生 イ・ギチャン キ・ホテ ガン・ドシク

イ・ウジュ(長女) ナ ウンビちゃん ソル・ノイン イ・カンサン(次女)
<前回からのあらすじ>
定休日の天地人に特別客の予約が入る。
現れたのは天地人と長い付き合いである銀行頭取であった。頭取の待ち合わせ相手がなかなか来ないとこぼすカンサンから、相手がホテの脅した銀行員ジョンホではないかと予感したホテは、頭取に詰め寄り、ホテの勘が正しかった事を知る。ジョンホは顧客の金を横領した事実を隠すために、貸し出し金返済問題で天地人を圧迫していた男であったが、ヤクザの脅しが絡んだ裏事情をつかんだホテに全てを見破られ、天地人に手を出せば頭取に使い込みをバラすと迫られていたのだ。明日中に自分で処理しろとホテ言い渡されたジョンホは、いっそ屋上から飛び降りたいと絶望感を顕わにしていた。
「あいつが危ない!」ホテがカンサンに車の鍵をくれとせかしているまさにその時、みすぼらしい姿の刑事が現れる。この食堂にキ・ホテなる人物がいるかと問う胡散臭そうなその警察に怪訝な顔で睨み返すホテだが、業務質問に答える暇はない、のっぴきならぬ事情があるからと車を催促するその慌てぶりに驚いたカンサンはホテを助手席に乗せ、車を走らせる。
そのホテ達の車を、刑事二人組が追う。
彼らは、凶悪犯罪を扱う強力班刑事ガン・チョルソクとその相棒ジョ・ミナムであった。
チョルソクは、過去オ・テボクが容疑者であった殺人事件と、一連の拉致事件を担当した刑事で、同じようにテボクの過去を洗っていたホテのことをつきとめ、事件に関わる重要参考人と疑っている様子だ。
割烹着姿で銀行ビルの屋上へ駆けあがっていったホテが目にしたものは、今にも屋上のへりから飛び降りそうな、絶望にうちひしがれたジョンホの姿であった。
慌てて追ってきたカンサンと強力班刑事達もぎょっとなる。なだめすかして脅かして時間を稼ぐホテは一歩一歩ジョンホに近づいてゆくが、説得もむなしく飛び降りを決めたジョンホに、「お金ならあるわ!私が持っている200億をあげるから!」と叫ぶカンサン。その言葉にジョンホが反応し 振り返ったとき、頭取が現れる。その予期せぬ登場に驚き足場がゆらいでまさに落ちる瞬間、とびついて抱え込み、間一髪で銀行員の命を救ったホテ。
修羅場をへて、彼らは天地人へ。
そこで出された料理はキムチサムパブであった。世界一うまいが涙がにじむほど辛いキムチサムバプ・・・「どうだ、旨いが辛いだろう。」実は頭取も昔、辛い人生の局面につきあたったとき、カンサンの母の手になる天地人のこのサムパブの味を知り、絶望の淵から救われた一人であったのだ。彼は昔の話を打ち明ける。
頭取が銀行に入社したばかりの年、天地人の主人イ・ギチャンは、頭取の最初の取引客だった。新入行員だった彼は、常勝疾走し、天地人の味をすっかり忘れていたと吐露。高級レストラン、高価なバーを転々とし、接待に応じて人を裏切り、お金をむさぼりつくした頭取。しかし、彼は無謀な投資で大失敗を重ね、死まで考えたこと。そんな折再びまた天地人を訪れたとき、天地人とイ・ギチャンは何も変わらずそこにいてくれた、と。
死の淵まで行った頭取に"キムチサムバプ"を出したギチャン夫妻は、味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチで巻いたサムバプを出してくれたこと・・・頭取は、ピリッと辛い味を言い訳に、胸にくすぶった悲しみが解けるまでさんざん泣いた、と語る。
そしていま、同じ境遇を経てきた後輩のジュンホに、当時を回想して‘キムチサムバプ’を注文した頭取。
頭取は、"人が生きる道は決して難しくはない。権力も金も大して重要ではない。本当に重要なのはただ、温かい心だけだ"と、今は亡きカンサン母とギチャンの料理に込めた哲学を、しみじみ語って聞かせる。その言葉に、 ジョンホは涙を流しながらキムチサムバプを食べ、心から自分の行動を悔い、現実から逃げずに新たな人生を切りだす決心をするのであった。
帰り際、カンサンはジョンホに「あ、約束のお金です」と、1000ウォン札を渡す。カンサンの言った200億の実態は他でもない、ホテが痴呆症のおばあさんにもらった1,000ウォンだった。"このお金なら何でもできそうでしょう。おばあさんがそうに信じるように私が信じれば、それで良いのではないの?心の持ちようで1,000ウォンも200億になることがあると思うから”と、屈託のない笑顔でジョンホと頭取を見送るカンサン。
そうする間にも天地人のまわりをうろちょろする刑事達。何故ホテが15年前の殺人の事件を探っていたのかとの職務質問も とぼけをかます大胆さに怒りをあらわす若いミナム刑事だが、ガン・ソルチョクは どこか一本義なホテに好奇心を持ち、「俺はテボクについてよく知っているから訪ねてきなさい"と言い残す。
去り際に警部は又、食堂ですれ違った、板前頭の顔を見逃さなかった。
「見覚えがある・・・そうだ、あれはガン・ドシクだ・・!」
ソルチョクとドシクの間にはまた並々ならぬ悪因縁があるらしく、刑事が去ったあとのドシクの様子も平穏ではなかった。目を細め、震える拳を強く握りしめるドシク。
偶然とはいえ強力班刑事の訪問は天地人男子達の心境に大きな変化をもたらしたのは事実で、ホテにとっても、ソルチョクの出現は 鬼と出るかジャと出るか・・警部の腹積もりを推測しつつ溜息を洩らす。この両日いろんな事実がわき出して、ホテは疲弊していた。
そこにカンサンが近寄って来て”ホテ君今日格好よかった!"と褒め言葉をおくり、ホテの顔色をうかがって席を立つ。しかしホテはカンサンの掌をぎゅっと手繰り寄せ”しばらく一緒にいよう。少しの間ならいいだろ?”と肩を抱いて心を落ち着かせる。ホテの肩に寄り添ったガンサンは安らかに両目を閉じ、暖かい沈黙がふたりを包みこむ。
翌日、カンサンの付き添いでキムチ納品先のイタリアンから帰る途中、ホテは懐かしい顔をみかける。驚きと嬉しさで目を輝かせるホテ。それは、孤児院時代の幼馴染み、パク・ヒョンスであった。優秀で静かな性格、加えて誠実なヒョンスと、ホテは兄弟のように育ってきたのだ。ホテはヒョンスを天地人に招き、手作りの食事をふるまう。いつも渋っつらのホテが子供のように笑って友人の世話を焼く意外な姿に、天地人の家族は驚きを隠せない様子。
そんな折、ギチャンからチョクパ葱が届く。それも、二度、ダブルで届いたことに、カンサンは何か不安を覚える。ウンビが一言、「いちど送ったことを忘れてしまったのかも」と言い添えるが、それは的を得た意見であった。旅先で、ギチャンの認知症は深刻化していた。しかしギチャンはどうあっても子供を探すまで帰らないと、身に鞭打って孤児院を回るのであった。
一難去ってまた一難、ホテは、自首した銀行員ジョンホが暴力団副組長のデシクに捕まった事を知る。一度買収したデシクの裏切りを許せないデシクは、自首の陳述を変更しろ!と迫る。ヤクザに囲まれぶるぶると震えるばかりのジョンホ。
そこ現れたのはホテであった。「その人を放してくれ!」
今度会ったら百年目とニラミをきかせていたホテが自分から飛び込んできたのを喜んだデシクは「では一度、死ぬまで殴られてみるか?」と取引条件を出すが、ホテは二つ返事で承諾する。
「ヤクザが カタギの人間になるのは不可能だと思うか?」ホテは、さきの刑事に侮辱された言葉を借用し デシクに問いかける。組織団員がホテを取り囲むが、ホテは手に持っていた角材を潔く下ろした。これは拳の力を一切使わないことを意味していた。ホテは“子分たちの前だ。約束を守ってくれ。”と言い捨てる。
<第11話ぷち・ギャラリー>
おい!待てよ早まるな!!

もう・・終わりです 明日までに200億ウォンの金なんて用意できそうにない

お金ならあるわ!本当よ

私の200億ウォンをあげるから 考え直して
そうだ、待ちたまえ

私が君を呼びつけたのは・・・ハァハァ
息を切らせて現れた頭取に驚いジョンホはバランスを崩してしまう

うわああ~~ ガシッ
抱え込んで倒れたホテ

危機一髪
身投げ騒動のあと、一同 天地人へ
味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチでくるくる巻いたキムチ・サムパブ

サムパブを出すカンサン

ジャーン

天地人のこの味をすっかり忘れていたことがあったよ

どうだね?旨いか。辛いだろう?

私も、君のようだった・・・天地人の味を思い出すまでは

若かりし頃の頭取
聞き入るジュンホ

さあ、食べなさい

・・・・

う・・うっ・・うううう

人が生きる道は決して難しくはない・・・権力も金も大して重要ではなかったよ

本当に重要なのはただ、温かい心だけだ 「はい」
フッ

あっ、そうだわ、これ・・・約束のお金です

1000ウォン札も、人の気持ちによって200億の価値になるものだから・・
これはそんな幸運のお札なんですよ

おばあさんがくれた、あの幸運の札を出すカンサン
<第8話感想と雑記>
花○愛の劇場のファミリードラマ路線から一転して
ミステリーと任侠の要素が加わって、ピリリと引き締まってきた『発酵家族』。
それだけでも十分素敵だった”ホンワカムードの料理ドラマ”にスパイスを添えていますね。
というか、韓ドラだから、カラシやサンショ、いや、”唐辛子”を添えている、というのかな。笑
今回は本当にわさびを添えていましたね。キムチサムパブですから。
「天地人」は浪花節的な要素がいっぱい。
実はこういう任侠世界の熱いドラマ、美雨は大好き。
今回、やってきた強力班刑事が口走ったドシクさんの本名と過去・・・
そして、前々回見せた腕っ節の強さ・・・ホテは、ドシクに自分と同じ任侠の臭いを感じたのかすぐに”あちらの世界だった人”と勘づいたようですね。
余談ですが、発酵家族のニュースを機械翻訳にかけると、厨房の仕事が9割がた”シェフ”と訳されてしまうのがすごく嫌で、すぐに”板前:いたまえ”と訂正を加えてしまうストレスフルな美雨です。
google翻訳は割と無難な方ですが、”シェフ”なんですよね。時折、コックと出ればましな方です。それ以前に厨房はキッチンですし。
カンサンが働いていたイタリアン”モナミ”ならしっくりきますが、やはり私の中では、厨房、板前、割烹着です。(笑
ところで、天地人には季節ごとユニフォームがあるんですね。
新たに衣替えした冬用の天地人男児割烹着も粋ですね!
任侠、浪花節世界、板前、割烹着・・・とくると、私はつい亡き父の18番でよく歌っていた「月の法善寺横丁」を思い出してしまいます。
誰に笑われようと(笑)載せてみます。
歌詞が、泣けるんですよね。
今回”ヤクザ抜け儀式”の洗礼を受けて一旦”死んで”、あらたに生まれ変わったホテが、心を入れ替えて、韓食名家”天地人”の親方のもと板前として新たな人生を漕ぎ出してゆく・・・そして何より、板前人生を切り開いてくれた女性と、愛の花を咲かせてゆく、そんな浪花節がたまらない、永遠の名曲です。
”こいさん”の部分を、カンサン、に
”法善寺”を天地人に置き換えて聴いてみてください。
(笑ってケンチャナよ)
月の法善寺横丁http://www.youtube.com/watch?v=kspzGizSdcY
包丁一本 サラシに巻いて
旅に出るのも 板場の修業
待っててカンサン 泣かずにおくれ
ああ、若い二人の 思い出にじむ天地人
月も未練な13話・・・
早く恋するキムチたちの13話が観たいところですね。 笑
美雨
<今回登場するキムチ ぷち解説>


世界で一番おいしいが、辛い味のキムチサムバプ。
横領がばれて死の淵まで追いやられた銀行員がこれを食べて、自分の行動を悔いることになったピリリと辛いサムパブは、味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチでくるくる巻いたキムチ。その厳しい辛さも、暖かく甘いトンチミスープで緩和され、死ぬほどつらい事があっても、ひとの温かさがあれば生きてゆける、と教えた命綱のキムチでもある。
<今日の素敵なおまけ>
Titled”しあわせの合図”byくろまめ画伯

くろまめさま感謝です<(_ _)>
※発酵家族各話あらすじはこちら
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-73.html
発酵家族各記録記事はこちら
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-71.html
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おっ?子供か ここの子か?何してるんだ

ホテが買ってやった暖かそうな冬ブーツをはいて・・・
ガタターン

まだ天地人の周りをうろちょろする刑事達に話をつけにいくホテ

かけよるウンビ
怖い・・このひとたち、だあれ?

ふふ 何でもないさ

寒いから、もう戻ってろ

はぁい
おい言えよ!お前は何故テボク15年前殺人の事件を探っていた?

暴力団ではトップno.3だったかしらんが、カタギの人間になれると思うか?
・・・・。

真実を明かさないホテ
一瞬だが、刑事とすれちがうドシク板前長

・・・!あれは・・・奴だ、ガン・トシクだ

拳を握りしめるドシク

ホテも懐中時計を握りしめ・・・

ホ~テ~くん!今日はカッコよかったヨ!!

あれれ?
寝ちゃったの? じゃ・・・

ぱしっ

しばらく一緒にいよう 少しの間ならいいだろ?”

ちょっとならいい
肩をかしてあげる・・よりかかって寝ていいわ

キャッ

"俺の肩なら丈夫だ”

フーッ

恋するキムチたち

だが

もう一人の恋するキムチが・・・

・・・・。

ちょっと照れくさい翌朝

はいっ!配達よしっかり手伝って おう(フエラムネ唇で応えるホテ)

実は一緒に行きたかったヘジュン
イタリアンレストランにキムチの配達のあと、ホテは懐かしい顔に出会い

お前・・もしや
ヒョンス・・パク・ヒョンス!!

おさななじみを天地人へ招くホテ

食事を振舞うが・・

孤児院時代も
泣きじゃくってたヒョンスにパンをやったホテ

うまい!うまいよホテ ”だろ!?"

いつも渋っつらのホテが珍しく屈託なく笑うのを見て・・・

ジー
何だよぅ


モナミの総支配人に 天地人に専念する旨を告げるカンサン

ギム・ホンシクシェフ復帰のとりなしも頼んでいたカンサン

イ・ガンサン!君って人は・・・
そんな折、ギチャンから大量のチョクパ(葱)が送られてくる

だが、何故か二回も・・・何か奇妙な勘を感じるカンサン
自首した銀行員ジョンホを呼びつけた副組長デシク

制裁を受けるジョンホ
自首するで済むと思ってんのかゴルァ

陳述を変更しないとシバいたるでゴルァ! ブルブルブル・・・
現れたホテ

よせ そいつを放してくれ

俺が身代わりになる

ただし約束を守れよ子分の前だ
遠慮なく来いよ

第11話の予告動画
2012.01.12
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ソン・イルグク『天地人(チョンジイン)/発酵家族』11話 恋するキムチ
2014年 9/2~ Gyao 11、12話配信 配信終了日:2014年9月8日
Gyao HP http://gyao.yahoo.co.jp/p/00012/v12267/

第10話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-704.htmlより 韓国の初回放送11話1/11(水)20:45~
発酵家族HP http://www.발효가족.com/
jTBC公式HP発酵家族http://drama.jtbc.co.kr/balhyo/?cloc=jtbc|header|drama

主な登場人物
オ・ヘジュン ハン・ビョンマン先生 イ・ギチャン キ・ホテ ガン・ドシク

イ・ウジュ(長女) ナ ウンビちゃん ソル・ノイン イ・カンサン(次女)
<前回からのあらすじ>
定休日の天地人に特別客の予約が入る。
現れたのは天地人と長い付き合いである銀行頭取であった。頭取の待ち合わせ相手がなかなか来ないとこぼすカンサンから、相手がホテの脅した銀行員ジョンホではないかと予感したホテは、頭取に詰め寄り、ホテの勘が正しかった事を知る。ジョンホは顧客の金を横領した事実を隠すために、貸し出し金返済問題で天地人を圧迫していた男であったが、ヤクザの脅しが絡んだ裏事情をつかんだホテに全てを見破られ、天地人に手を出せば頭取に使い込みをバラすと迫られていたのだ。明日中に自分で処理しろとホテ言い渡されたジョンホは、いっそ屋上から飛び降りたいと絶望感を顕わにしていた。
「あいつが危ない!」ホテがカンサンに車の鍵をくれとせかしているまさにその時、みすぼらしい姿の刑事が現れる。この食堂にキ・ホテなる人物がいるかと問う胡散臭そうなその警察に怪訝な顔で睨み返すホテだが、業務質問に答える暇はない、のっぴきならぬ事情があるからと車を催促するその慌てぶりに驚いたカンサンはホテを助手席に乗せ、車を走らせる。
そのホテ達の車を、刑事二人組が追う。
彼らは、凶悪犯罪を扱う強力班刑事ガン・チョルソクとその相棒ジョ・ミナムであった。
チョルソクは、過去オ・テボクが容疑者であった殺人事件と、一連の拉致事件を担当した刑事で、同じようにテボクの過去を洗っていたホテのことをつきとめ、事件に関わる重要参考人と疑っている様子だ。
割烹着姿で銀行ビルの屋上へ駆けあがっていったホテが目にしたものは、今にも屋上のへりから飛び降りそうな、絶望にうちひしがれたジョンホの姿であった。
慌てて追ってきたカンサンと強力班刑事達もぎょっとなる。なだめすかして脅かして時間を稼ぐホテは一歩一歩ジョンホに近づいてゆくが、説得もむなしく飛び降りを決めたジョンホに、「お金ならあるわ!私が持っている200億をあげるから!」と叫ぶカンサン。その言葉にジョンホが反応し 振り返ったとき、頭取が現れる。その予期せぬ登場に驚き足場がゆらいでまさに落ちる瞬間、とびついて抱え込み、間一髪で銀行員の命を救ったホテ。
修羅場をへて、彼らは天地人へ。
そこで出された料理はキムチサムパブであった。世界一うまいが涙がにじむほど辛いキムチサムバプ・・・「どうだ、旨いが辛いだろう。」実は頭取も昔、辛い人生の局面につきあたったとき、カンサンの母の手になる天地人のこのサムパブの味を知り、絶望の淵から救われた一人であったのだ。彼は昔の話を打ち明ける。
頭取が銀行に入社したばかりの年、天地人の主人イ・ギチャンは、頭取の最初の取引客だった。新入行員だった彼は、常勝疾走し、天地人の味をすっかり忘れていたと吐露。高級レストラン、高価なバーを転々とし、接待に応じて人を裏切り、お金をむさぼりつくした頭取。しかし、彼は無謀な投資で大失敗を重ね、死まで考えたこと。そんな折再びまた天地人を訪れたとき、天地人とイ・ギチャンは何も変わらずそこにいてくれた、と。
死の淵まで行った頭取に"キムチサムバプ"を出したギチャン夫妻は、味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチで巻いたサムバプを出してくれたこと・・・頭取は、ピリッと辛い味を言い訳に、胸にくすぶった悲しみが解けるまでさんざん泣いた、と語る。
そしていま、同じ境遇を経てきた後輩のジュンホに、当時を回想して‘キムチサムバプ’を注文した頭取。
頭取は、"人が生きる道は決して難しくはない。権力も金も大して重要ではない。本当に重要なのはただ、温かい心だけだ"と、今は亡きカンサン母とギチャンの料理に込めた哲学を、しみじみ語って聞かせる。その言葉に、 ジョンホは涙を流しながらキムチサムバプを食べ、心から自分の行動を悔い、現実から逃げずに新たな人生を切りだす決心をするのであった。
帰り際、カンサンはジョンホに「あ、約束のお金です」と、1000ウォン札を渡す。カンサンの言った200億の実態は他でもない、ホテが痴呆症のおばあさんにもらった1,000ウォンだった。"このお金なら何でもできそうでしょう。おばあさんがそうに信じるように私が信じれば、それで良いのではないの?心の持ちようで1,000ウォンも200億になることがあると思うから”と、屈託のない笑顔でジョンホと頭取を見送るカンサン。
そうする間にも天地人のまわりをうろちょろする刑事達。何故ホテが15年前の殺人の事件を探っていたのかとの職務質問も とぼけをかます大胆さに怒りをあらわす若いミナム刑事だが、ガン・ソルチョクは どこか一本義なホテに好奇心を持ち、「俺はテボクについてよく知っているから訪ねてきなさい"と言い残す。
去り際に警部は又、食堂ですれ違った、板前頭の顔を見逃さなかった。
「見覚えがある・・・そうだ、あれはガン・ドシクだ・・!」
ソルチョクとドシクの間にはまた並々ならぬ悪因縁があるらしく、刑事が去ったあとのドシクの様子も平穏ではなかった。目を細め、震える拳を強く握りしめるドシク。
偶然とはいえ強力班刑事の訪問は天地人男子達の心境に大きな変化をもたらしたのは事実で、ホテにとっても、ソルチョクの出現は 鬼と出るかジャと出るか・・警部の腹積もりを推測しつつ溜息を洩らす。この両日いろんな事実がわき出して、ホテは疲弊していた。
そこにカンサンが近寄って来て”ホテ君今日格好よかった!"と褒め言葉をおくり、ホテの顔色をうかがって席を立つ。しかしホテはカンサンの掌をぎゅっと手繰り寄せ”しばらく一緒にいよう。少しの間ならいいだろ?”と肩を抱いて心を落ち着かせる。ホテの肩に寄り添ったガンサンは安らかに両目を閉じ、暖かい沈黙がふたりを包みこむ。
翌日、カンサンの付き添いでキムチ納品先のイタリアンから帰る途中、ホテは懐かしい顔をみかける。驚きと嬉しさで目を輝かせるホテ。それは、孤児院時代の幼馴染み、パク・ヒョンスであった。優秀で静かな性格、加えて誠実なヒョンスと、ホテは兄弟のように育ってきたのだ。ホテはヒョンスを天地人に招き、手作りの食事をふるまう。いつも渋っつらのホテが子供のように笑って友人の世話を焼く意外な姿に、天地人の家族は驚きを隠せない様子。
そんな折、ギチャンからチョクパ葱が届く。それも、二度、ダブルで届いたことに、カンサンは何か不安を覚える。ウンビが一言、「いちど送ったことを忘れてしまったのかも」と言い添えるが、それは的を得た意見であった。旅先で、ギチャンの認知症は深刻化していた。しかしギチャンはどうあっても子供を探すまで帰らないと、身に鞭打って孤児院を回るのであった。
一難去ってまた一難、ホテは、自首した銀行員ジョンホが暴力団副組長のデシクに捕まった事を知る。一度買収したデシクの裏切りを許せないデシクは、自首の陳述を変更しろ!と迫る。ヤクザに囲まれぶるぶると震えるばかりのジョンホ。
そこ現れたのはホテであった。「その人を放してくれ!」
今度会ったら百年目とニラミをきかせていたホテが自分から飛び込んできたのを喜んだデシクは「では一度、死ぬまで殴られてみるか?」と取引条件を出すが、ホテは二つ返事で承諾する。
「ヤクザが カタギの人間になるのは不可能だと思うか?」ホテは、さきの刑事に侮辱された言葉を借用し デシクに問いかける。組織団員がホテを取り囲むが、ホテは手に持っていた角材を潔く下ろした。これは拳の力を一切使わないことを意味していた。ホテは“子分たちの前だ。約束を守ってくれ。”と言い捨てる。
<第11話ぷち・ギャラリー>
おい!待てよ早まるな!!

もう・・終わりです 明日までに200億ウォンの金なんて用意できそうにない

お金ならあるわ!本当よ

私の200億ウォンをあげるから 考え直して
そうだ、待ちたまえ

私が君を呼びつけたのは・・・ハァハァ
息を切らせて現れた頭取に驚いジョンホはバランスを崩してしまう

うわああ~~ ガシッ
抱え込んで倒れたホテ

危機一髪
身投げ騒動のあと、一同 天地人へ
味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチでくるくる巻いたキムチ・サムパブ

サムパブを出すカンサン

ジャーン

天地人のこの味をすっかり忘れていたことがあったよ

どうだね?旨いか。辛いだろう?

私も、君のようだった・・・天地人の味を思い出すまでは

若かりし頃の頭取
聞き入るジュンホ

さあ、食べなさい

・・・・

う・・うっ・・うううう

人が生きる道は決して難しくはない・・・権力も金も大して重要ではなかったよ

本当に重要なのはただ、温かい心だけだ 「はい」
フッ

あっ、そうだわ、これ・・・約束のお金です

1000ウォン札も、人の気持ちによって200億の価値になるものだから・・
これはそんな幸運のお札なんですよ

おばあさんがくれた、あの幸運の札を出すカンサン
<第8話感想と雑記>
花○愛の劇場のファミリードラマ路線から一転して
ミステリーと任侠の要素が加わって、ピリリと引き締まってきた『発酵家族』。
それだけでも十分素敵だった”ホンワカムードの料理ドラマ”にスパイスを添えていますね。
というか、韓ドラだから、カラシやサンショ、いや、”唐辛子”を添えている、というのかな。笑
今回は本当にわさびを添えていましたね。キムチサムパブですから。
「天地人」は浪花節的な要素がいっぱい。
実はこういう任侠世界の熱いドラマ、美雨は大好き。
今回、やってきた強力班刑事が口走ったドシクさんの本名と過去・・・
そして、前々回見せた腕っ節の強さ・・・ホテは、ドシクに自分と同じ任侠の臭いを感じたのかすぐに”あちらの世界だった人”と勘づいたようですね。
余談ですが、発酵家族のニュースを機械翻訳にかけると、厨房の仕事が9割がた”シェフ”と訳されてしまうのがすごく嫌で、すぐに”板前:いたまえ”と訂正を加えてしまうストレスフルな美雨です。
google翻訳は割と無難な方ですが、”シェフ”なんですよね。時折、コックと出ればましな方です。それ以前に厨房はキッチンですし。
カンサンが働いていたイタリアン”モナミ”ならしっくりきますが、やはり私の中では、厨房、板前、割烹着です。(笑
ところで、天地人には季節ごとユニフォームがあるんですね。
新たに衣替えした冬用の天地人男児割烹着も粋ですね!
任侠、浪花節世界、板前、割烹着・・・とくると、私はつい亡き父の18番でよく歌っていた「月の法善寺横丁」を思い出してしまいます。
誰に笑われようと(笑)載せてみます。
歌詞が、泣けるんですよね。
今回”ヤクザ抜け儀式”の洗礼を受けて一旦”死んで”、あらたに生まれ変わったホテが、心を入れ替えて、韓食名家”天地人”の親方のもと板前として新たな人生を漕ぎ出してゆく・・・そして何より、板前人生を切り開いてくれた女性と、愛の花を咲かせてゆく、そんな浪花節がたまらない、永遠の名曲です。
”こいさん”の部分を、カンサン、に
”法善寺”を天地人に置き換えて聴いてみてください。
(笑ってケンチャナよ)
月の法善寺横丁http://www.youtube.com/watch?v=kspzGizSdcY
包丁一本 サラシに巻いて
旅に出るのも 板場の修業
待っててカンサン 泣かずにおくれ
ああ、若い二人の 思い出にじむ天地人
月も未練な13話・・・
早く恋するキムチたちの13話が観たいところですね。 笑
美雨
<今回登場するキムチ ぷち解説>


世界で一番おいしいが、辛い味のキムチサムバプ。
横領がばれて死の淵まで追いやられた銀行員がこれを食べて、自分の行動を悔いることになったピリリと辛いサムパブは、味付けした飯にワサビをたっぷりのせて、白菜キムチでくるくる巻いたキムチ。その厳しい辛さも、暖かく甘いトンチミスープで緩和され、死ぬほどつらい事があっても、ひとの温かさがあれば生きてゆける、と教えた命綱のキムチでもある。
<今日の素敵なおまけ>
Titled”しあわせの合図”byくろまめ画伯

くろまめさま感謝です<(_ _)>
※発酵家族各話あらすじはこちら
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-73.html
発酵家族各記録記事はこちら
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おっ?子供か ここの子か?何してるんだ

ホテが買ってやった暖かそうな冬ブーツをはいて・・・
ガタターン

まだ天地人の周りをうろちょろする刑事達に話をつけにいくホテ

かけよるウンビ
怖い・・このひとたち、だあれ?

ふふ 何でもないさ

寒いから、もう戻ってろ

はぁい
おい言えよ!お前は何故テボク15年前殺人の事件を探っていた?

暴力団ではトップno.3だったかしらんが、カタギの人間になれると思うか?
・・・・。

真実を明かさないホテ
一瞬だが、刑事とすれちがうドシク板前長

・・・!あれは・・・奴だ、ガン・トシクだ

拳を握りしめるドシク

ホテも懐中時計を握りしめ・・・

ホ~テ~くん!今日はカッコよかったヨ!!

あれれ?
寝ちゃったの? じゃ・・・

ぱしっ

しばらく一緒にいよう 少しの間ならいいだろ?”

ちょっとならいい
肩をかしてあげる・・よりかかって寝ていいわ

キャッ

"俺の肩なら丈夫だ”

フーッ

恋するキムチたち

だが

もう一人の恋するキムチが・・・

・・・・。

ちょっと照れくさい翌朝

はいっ!配達よしっかり手伝って おう(フエラムネ唇で応えるホテ)

実は一緒に行きたかったヘジュン
イタリアンレストランにキムチの配達のあと、ホテは懐かしい顔に出会い

お前・・もしや
ヒョンス・・パク・ヒョンス!!

おさななじみを天地人へ招くホテ

食事を振舞うが・・

孤児院時代も
泣きじゃくってたヒョンスにパンをやったホテ

うまい!うまいよホテ ”だろ!?"

いつも渋っつらのホテが珍しく屈託なく笑うのを見て・・・

ジー
何だよぅ


モナミの総支配人に 天地人に専念する旨を告げるカンサン

ギム・ホンシクシェフ復帰のとりなしも頼んでいたカンサン

イ・ガンサン!君って人は・・・
そんな折、ギチャンから大量のチョクパ(葱)が送られてくる

だが、何故か二回も・・・何か奇妙な勘を感じるカンサン
自首した銀行員ジョンホを呼びつけた副組長デシク

制裁を受けるジョンホ
自首するで済むと思ってんのかゴルァ

陳述を変更しないとシバいたるでゴルァ! ブルブルブル・・・
現れたホテ

よせ そいつを放してくれ

俺が身代わりになる

ただし約束を守れよ子分の前だ
遠慮なく来いよ

第11話の予告動画
2012.01.12
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